NTTドコモがWeb3の採用加速を目指したコンソーシアムを設立

NTTドコモがWeb3へ本格参入へ

国内最大手モバイル事業者である株式会社NTTドコモは、国内でのWeb3採用を加速することを目指し、アクセンチュア株式会社と提携し、共同コンソーシアムを立ち上げた事が分かった。

11月8日(火曜日)付けの公式発表によると、アクセンチュアとNTT Docomoは、Web3の普及および社会実装の加速に向けた提携に合意。今回の合意には、社会課題解決に向けたWeb3の適用、技術基盤の構築、人材育成を推進の3つの基本事項で協力することに合意したとのこと。両社は、Web3の環境問題に関するケーススタディを研究することによって持続可能な開発を追求し、人々を教育することによって Web3 のより広範な採用への道のりにおける技術のギャップを解消する事を目指しており、エンジニアやビジネスリーダーが学び実践的な経験を積む機会を提供していくとのこと。

Web3からESG/SDGsへ

国内モバイル事業で存在感を示すNTTドコモでは、Web3、仮想通貨、DeFi(分散型金融)への関心が高まっている。

合意に至った両社は、Web3の特性を生かし、現在世界的に叫ばれている環境問題の解決や地方創生などに取り組んでいくとのこと。冒頭でも触れているように、両社はESG/SDGs(※1)領域への適用、安心・安全なWeb3活用に向けた技術基盤の構築、Web3人材の育成の3分野で連携をしていく。

(※1)ESGとは…
環境=Environment:二酸化炭素排出量の削減や再生エネルギーの使用など。
社会=Social:職場環境における男女平等およびダイバーシティ(多様性・相違点)など
ガバナンス=Govern:情報開示や法令順守など

SDGsとは…
2015年9月25日に国連総会で採択された持続可能な開発目標の事で、Sustainable Development Goalsからきた造語である。

国内においてWeb3は、まだまだ認知不足と言える状況であり、利用方法の難しさや、安心・安全な利用環境が整っていないといった課題も残されている。両社は今回の連携によってこのような課題を解消することをめざすとのことで、株式会社NTTドコモの井伊基之代表取締役社長は、次のようにコメントしている。

Web3はインターネット以来のインパクトを秘めています。ブロックチェーンを活用して社会インフラの変革を模索するとともに、お子さまからシニアまであらゆる世代に安心してお楽しみいただけるWeb3の環境を構築していきます。両社はWeb3の普及においてイニシアティブを取りながら、個人や企業などの仲間を募り、日本発のWeb3サービスのグローバル展開をめざしてまいります。