SBIホールディングス、中国平安グループと共同出資で会社設立
SBIホールディングスの100%子会社で、地域金融機関などへの新技術導入を支援するSBIネオファイナンシャルサービシーズが19日、中国の平安グループの傘下企業「OneConnect社」と共同で出資会社を設立し、日本での事業を開始したと発表した。出資会社は、「SBI OneConnect Japan株式会社」で、SBIグループの出資比率は60%。資本金は2億1000万円。
SBIは、福島銀行や島根銀行への出資など、地域金融機関の活性化に向けた取り組みを進めている。その具体的な施策として、海外の先進企業との合併設立や業務提携を通じた地域金融機関のビジネスモデル再構築を目指している。
一方、OneConnect社が提供するフィンテックSaaSプラットフォームは、2018年12月末時点で、590の銀行、72社の保険会社と2500以上のその他金融機関にサービスを提供。中国国内の商業銀行をはじめとした銀行の99%、保険会社の46%をカバーしている。また、金融機関向けのスマートフォンアプリ、サプライチェーンファイナンスプラットフォーム、AIチャットボット、リスク判定ツールなどを提供している。
合弁会社SBI OneConnect Japanは、OneConnectのスマートフォンアプリをはじめとする各種フィンテック関連技術のローカライズを実施。グループのネットワークを活かして、国内の金融機関や事業会社向けにフィンテックサービスの導入も推進する計画だ。19日に都内で開かれた記者会見で、北尾吉孝SBI社長は、地方銀行などへのサービス提供を通じ「地方創生を推進したい」と語った。