JVCEAがEnjin Coin承認で日本発ゲームトークン誕生
1月19日(火曜日)、BlockchainベースのEnjin Coin(ENJ)が、自主規制機関である仮想通貨交換協会(JVCEA)によって法的に承認されたことが分かった。JVCEAの承認により、Enjin Coinは日本初のゲームトークンになった。
Enjinの公式ブログによると、トークンは1月26日からコインチェックに上場する予定で、一般的な仮想通貨と同様に取り扱われる。そして、最も注目したいのは、顧客は法定通貨である日本円で購入し、ビットコインなど同取引所に上場する15銘柄の仮想通貨と取引が可能になる。
Enjinは2019年に日本市場に参入。株式会社HashPort Acceleratorと戦略的パートナーシップの締結を発表し、同社のサポートを受けた初プロジェクトとして、JVCEAから承認を受け、Enjin Coinを日本の取引所に上場させ、Enjinプラットフォーム を日本のゲーム業界に普及していくことを目標に事業展開を進めていた。
新たなアプリ内経済も形成できるEnjin Coin
Enjin Coin は、Enjinプラットフォームユーザーによって作成された後、代替不可能なトークン(NFT)として保存できる。このNFTは取引可能であり、交換でき、プラットフォーム内に統合できるため、新しいアプリ内経済を形成できるという。
Enjin Coinの特徴の1つである「メルト(溶解)機能」により、不要となったNFTをEnjin Coinに戻すことができる。Enjinプラットフォームは、マイクロソフトの提供する大人気ゲーム『Minecraft』をはじめとする35種類のゲームとNFTの発行において連携しており、今後連携するゲームタイトルが増加することによって、Enjin Coinの利用増加や価値向上が期待できるとコインチェックは上場の案内で述べている。
今回の発表にともない、Enjinのマキシム・ブラゴフ(Maxim Blagov)CEO(最高経営責任者)は次のように述べた。
スーパーマリオからポケモン、ファイナルファンタジーまで、日本はポップカルチャーの中で永続的な位置を占める先駆的なゲームの本拠地です。世界最高のブロックチェーンゲームのいくつかは、日本のゲーム業界から生まれると信じています。
また、HashPortの吉田世博CEOは次のように述べている。
コインチェックと共に1年以上の新規取扱プロセスを進めて参りました。途中幾多の困難がございましたが、全チームが一丸となって乗り越え、今日という日を迎えることができたことを大変嬉しく思います。
CoinMarketCap より画像引用
なお、承認後、ENJの価値は爆発的に高まり、発行時までに、コインは約90%増の0.43ドルで取引されている。CoinMarketCapの調べによると、1ENJ=41台後半で取引されており、前日同時刻比29.05%、1週間で137.69%という驚異的な上昇をはじき出し、時価総額約341億円で76位に上昇している。