世界のビットコインATM台数が急増
Coin ATM Radarの最新データによると、世界のビットコインATM数は過去1カ月間で顕著に増加し、稼働台数が3万5,000台を超える新たなピークに達した事が分かった。
Coin ATM Radarより画像引用
2023年6月5日（月曜日）時点でのビットコインATM台数は、35,029台のATM機が74ノ国と地域に設置されている。この数字は、2023年3月以降の34,000台を下回って推移していた後の大幅な増加を反映している。また、4月には合計3万3,389台のビットコインATMが約2年ぶりの低水準を記録したことも明らかにした。
2023年3月の1カ月だけで3,600台が設置される
ATM台数が39,000台を超えた2022年12月と比較すると、この期間のビットコイン（Bitcoin/BTC）価格の上昇にもかかわらず、明らかに減少している。
Coin ATM Radarより画像引用
CoinATM Radarのデータが示すように、3月だけで世界中で約3,600台のビットコインATMが撤去されており、日々その台数は変動。上記グラフに示されているように、傾向は 2022年12月以来下降軌道にあったものの、この状況は2023年5月に1,400台近く増加し、6月の最初の数日間でさらに278台増加したことで逆転。ビットコインATMは、法定通貨またはカードを使用してBTCを簡単に売買でき、迅速かつシームレスなエクスペリエンスを提供できることから、ユーザーに人気が高まっている。さらに、これらのATM機は通常、KYC（顧客確認）データを必要としないため、既存の仮想通貨取引所に代わるよりプライベートな代替手段となる。
米国とカナダが主要な流通地域
世界のATM機の配置については、米国が大きくリードしており、国境内に30,000台を超えるATM が設置されており、現在稼動している全マシンの85% 以上を占めている。Coin ATM Radarによると、ATMが1,000台を超えているのはカナダだけで、累計約2,745台となっている。
Coin ATM Radarより画像引用
ヨーロッパは地域全体で約1,400台の ATM を設置しており、2 位のスペインが286台の ATM機を設置でリードしている。この2国と比べて英国は、この地域の金融センターとしての地位にもかかわらず、設置されているATMは16台とわずかである。また、スペイン語圏ではスペインが285台のATMでトップとなり、エルサルバドルが212台で続いている。メキシコは52台のATM機で3位にランクされ、コロンビアとプエルトリコがそれぞれ37台と32台でトップ5となっている。
香港はアジアで148台のATMを設置しており、最も多くのATMを設置しているが、日本はビットコインに優しい規制にもかかわらず、設置されているATMは現在3台のみだ。エルサルバドルは、ビットコインを法定通貨として採用した後、272台のATMを備え、ラテンアメリカで先頭に立っているのは当然のことだ。アフリカは最も少なく、南アフリカが17台で首位に立っているが、地域大手ナイジェリアは管轄内に設置されているATMが2台しか設置されていない。
