インテルが環境に配慮されたゲーマー向けビットコインマイニングASICをリリースへ

インテルが高エネルギー効率のプロセッサをリリースへ

米国の半導体素子メーカーであるインテル(Intel Corporation)は、2022年2月に開催されるISSCC(International Solid-State Circuits Conference=国際固体回路会議)で、エネルギー効率の高い新しい「Bonanza Mine(ボナンザマイン)」プロセッサーを発表する予定であることが新たにわかった。

Bonanza Mineプロセッサは、超低電圧でエネルギー効率の高いビットコインマイニングASICと呼ばれており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)をマイニングするためのより環境に優しい手段となる可能性がある。

インテルはビットコインマイニングで革新

世界最大半導体メーカーであるインテルは、より環境に優しい製品でビットコインマイニングハードウェア市場に参入する可能性がある。

同社は、ISSCCの議題に従い、2月に開催されるISSCC会議でBonanza Mineを発表する予定だ。Bonanza Mineは、Intelがより環境に優しいASICを市場に投入することに関心があることを示唆している。ASIC、または特定用途向け集積回路であり、これは、一般的な用途ではなく、特定用途に合わせて調整されたプロセッサだ。ビットコインは、CPU (※1)やGPU (※2)ではなく、主にASIC (※3)を介してマイニングされる。

(※1)CPUとは…
Central Processing Unit=中央演算処理装置/中央処理装置の事
(※2)GPUとは…
Graphics Processing Unit=コンピューターゲームに代表されるリアルタイム画像処理に特化した画像処理装置のこと
(※3)ASICとは…
Application Specific Integrated Circuit=特定用途向け集積回路のこと

インテルの詳細な計画については現段階ではまだ不明だが、すでにヒントはある。そのヒントとなるのいが、2018年11月に同社はエネルギー効率の高い高性能ビットコインマイニングのために最適化されたSHA-256データパスの特許を申請したことだ。SHA-256は、ビットコインのPoW(プルーフオブワーク)マイニングアルゴリズムで使用される暗号化ハッシュ関数だ。

Intel Gaming「Exclusive Intel Arc GPU Interview ft. DrLupo and Raja Koduri | Intel Gaming」より動画引用

※動画は全編英語で放映されており、日本語訳が必要な場合は、画面右下に表示されている「字幕」アイコンをクリックした後、右隣に表示されている「設定」アイコンをクリックし、表示されたメニューの中から、「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」の順に設定することで、大まかな日本語訳が表示されます。

さらに、インテルの上級副社長兼高速コンピューティングシステムのゼネラルマネージャーであるラジャ・コドゥリ(Raja Koduri)氏は2021年12月、同社がブロックチェーン検証の効率に関するさまざまな問題の解決に取り組んでいることを明らかにしている。同氏は、はるかに効率的なブロックチェーン検証は解決可能な問題であり、近い将来特定の興味深いハードウェアを共有する計画があると述べていた。なお、BonanzaMineは2月23日(水曜日)に発表される予定だ。