Sotheby’sが555カラットのブラックダイヤモンドのオークションで仮想通貨を受け入れ

サザビーズがブラックダイヤモンドの競売で仮想通貨受け入れ表明

老舗オークションハウスのSotheby’s(サザビーズ)は2022年1月17日(月曜日)、Enigma(エニグマ)と呼ばれる555.55カラットのブラックダイヤモンドのオークションに、仮想通貨での支払いを受け入れることを明らかにした。

米国の経済雑誌であるForbesの報道によると、Sotheby’sは2月にブラックダイヤモンドを販売すると発表。入札者は仮想通貨の使用が可能だ問題のダイヤモンドは、555.55カラットの宝石であり、オークションにかけられる史上最大の宝石とのこと。

オークションで利用できる仮想通貨は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ステーブルコインのUSDコイン(USD Coin/USDC)で支払いが可能だ。

Sotheby’sは過去にもダイヤモンドの競売

Sotheby’sは、落札が仮想通貨での支払いを選択した場合、支払いソリューションのCoinbaseCommerceがトランザクションの処理に利用されることを明らかにしている。

今回の競売対象となるダイヤモンドはこれまで20年以上にわたって個人所有されていたもので、展示されたことも公に販売されたこともないものであり、Sotheby’sによると、2006年にはカットされた世界最大のダイヤモンドとしてギネスブックに認定されたものである。オークションは、2月3日(木曜日)~9日(水曜日)にドバイで開催される予定だが、競売における開始価格は発表されておらず、サザビーズは410万~680万ドル(4億7,000万円~7億8,000万円)で落札されると予想しているという。

オークションハウスが仮想通貨の支払いを受け入れるのはこれが初めてではなく、2021年にも、Harry Winston(ハリーウィンストン)のネックレスなどの競売でも同オプションを提供しているとのこと。

また、Sotheby’sはすでに仮想通貨用の巨大なダイヤモンドを2021年7月に販売しており、報告されたように非公開の購入者はこのダイアモンドに1,200万ドル(約13億7,000万円)を支払っている。

NFT事業に力を入れるSotheby’s

Sotheby’sはNFT(非代替性トークン)事業にも力を入れている。

NEXTMONEYの2021年4月13日付特集記事「デジタルアーティストPak、NFTを燃やして手に入れる新しいトークンを発売」で報じたように、デジタルアーティストPak氏のNFTをはじめ、「CryptoPunks」や「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などのコレクションを販売している。実際、サザビーズは2021年にNFTの累計販売額が1億ドル(約114億円)に達しており、3,000人の購入者から計1,680万ドル(約19億円)を売り上げている。さらに、2021年10月には「Sotheby’s Metaverse(サザビーズ・メタバース)」と呼ばれる、独自NFTプラットフォームを立ち上げるなど、NFT事業への取り組みも目立っている。

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2021.04.13