マルタで世界初となるICCO実施

11日、マルタに拠点を置くパラディウム社がアメリカの大手取引所ビットレックスなどと提携し、世界初となるinitial convertible coin offering(ICCO)を実施する。

ICCOはICOとは異なり、投資家が購入したトークンを企業の株式へ変換することが出来る。
今回実施されるICCOは、トークン販売から3年間はロックされる。

パラディウム社は、マルタに仮想通貨取引所を開設するためのICCOを今月25日から開始する予定だ。
調達目標金額は1億5,000万ドル(約166億円)に設定されている。

取引所創業者パオロ氏は「このプロジェクトは、マルタで100名以上の雇用を生み出し、これまでの金融サービスと最新の技術である仮想通貨のギャップを埋めることになり、歴史的に重要な出来事となるだろう」と述べた。

今年に入り、マルタでの仮想通貨関連の動きはさらに活発になっている。
マルタ政府も仮想通貨やブロックチェーン技術に関してかなり前向きな姿勢である。

マルタで仮想通貨関連の3法案が承認

2018.06.28

運営の見解

運営の堀口
3年ロックは面白いですね。
現行のICOの課題は山積みですが、じっくりと開発を進めたいプロジェクト側とトークンの価値上昇を望む投資家の思惑の乖離が埋まるのではという期待は出来ます。
本件のICCOの疑問点は”3年後に株式に変更可能”という点。
マルタ政府が主導していること、大手取引所Bittrexと提携している点を加味しなければ投資リスクは高いのかも知れません。
仮想通貨業界においての3年という月日は長すぎます。
ICCOがICOに取って代わるメインストリームになるとは到底思えませんが、どうなるのか非常に興味があります。