BancaGenerali、仮想通貨保管サービス計画を発表
イタリア最大手保険グループの銀行部門BancaGenerali(バンカ・ゼネラリ)は、ビットコインウォレットプロバイダーのConio(コニオ)の株式を取得し、2021年から顧客に仮想通貨保管サービスを提供すると発表した。
イタリア最大の保険会社であるAssicurazioniGenerali Groupの銀行部門は12月15日(火曜日)、「Banca Generali acquisition of a stake in Conio Inc., a fintech and cryptocurrency services provider (仮想通貨業界で事業を行っているフィンテック企業であるConioInc。との新しい企業および商業パートナーシップの立ち上げ」を発表した。かつて仮想通貨に否定的で冷たい対応をしていた金融機関は現在、既存金融とデジタル金融の融合をさらに実証する最新の取引で受け入れだしている。
イタリア証券取引所に上場しているBancaGeneraliは、Generaliグループの一部であるプライベートバンクであり、現在、30万人以上の顧客の704億ユーロ、約9兆円近い資産管理をしている。イタリアで最高のプライベートバンクとして知られるBancaGeneraliは、金融機関の株主を擁する世界トップ10の保険会社の1つであるGeneraliGroupの一員だ。同銀行は、テクノロジーと投資管理の革新で知られ、2,000人に上るプライベートバンカーの半数を女性が占める、多様性スコアを誇る企業としても広く知られている。
同銀行は今回のパートナーシップ契約について、Banca Generaliは、Conio Inc.の株式を取得し、Banca Generaliの顧客に提供する一連のデジタルサービスの一環として、同社の成長と製品の流通をサポートすると述べている。
Banca GeneraliとConioの間の「商用販売契約」により、同銀行は「2021年にBancaGeneraliの顧客にConioのサービスの提供を開始する」ことができる。Banca Generaliは最近、Conio Incの約15億円に上る資金調達を主導している。Conio は2015年に設立された若い企業であり、ユーザーがビットコイン(Bitcoin.BTC)を購入・販売・保有できるようにするイタリアのビットコインウォレットプロバイダーである。
BancaGeneraliジャンマリア・モッサ(GianMaria Mossa)CEO(最高経営責任者)は、次のように述べている。
ビットコインの成長は、特に若い顧客の間で、この資産クラスにより多くの注目を集めています。デジタルサービスを開発し、クライアントに幅広いサービスを提供し、この新しい環境で競争力を発揮できるようにしたいと考えています。
今回の発表で同社は、金融機関、銀行、保険会社が、仮想通貨の管理用のウォレットからカード内のブロックチェーンプロトコルの統合やスマートフォンの支払いサービスまで、デジタル資産の管理のための統合ソリューションを提供していると説明した。なお、同銀行は仮想通貨サービスの詳細な開始日についてはコメントしていない。