バイナンス、欧州ユーザーへBinanceVisaカードの出荷開始

バイナンス、欧州ユーザーへBinanceVisaカードの出荷開始

仮想通貨取引所バイナンスは、欧州経済領域(EEA)のユーザーにバイナンスVisaカードの出荷を開始したと発表した。バイナンスは今年8月より、EEAに居住するユーザーに対してバイナンスVisaカードの申し込み申請を開始しており、今回これらのカードが出荷されたという経緯だ。

今回の発表によると、このバイナンスVisaカードは1日あたりの利用上限額が最大8,700ユーロ(約109万円)に設定されており、リトリーバルリクエスト(伝票請求)がATMより1日につき290ユーロまで対応される。また決済については、ユーザーがバイナンス アカウント内に保有しているビットコイン(BTC)などの仮想通貨が、現地通貨に自動的に変換される仕組みになっている。

バイナンスVisaカードの会員は、最大8%のキャッシュバックが受けられ、2021年まで手数料無料で利用することができる。さらにバイナンスは、バイナンスVisaカードの利用において、イーサリアム(ETH)のサポートを追加したことも明らかにしており、ビットコイン同様にETHをカードウォレットに転送することで、イーサリアムで好きなものを購入できると説明している。

バイナンスは最近、複数通貨のデジタルウォレットとVisaデビットカードプラットフォームであるSwipeを買収しており、SXP/BTC(ビットコイン)SXP/BNB(バイナンスコイン)SXP/BUSD(Binance USD stablecoin)ペアの取引が開始されている。

しかし、以前のSwipeユーザーは、既存のカードウォレットはバイナンスVisaカードと互換性がないとのことで、今後統一されるのかなど具体的な対策が発表されるだろう。バイナンスVisaカードは、現在世界200地域の6,000万を超えるVisa加盟店で利用することができるとのことで、対応地域は今後さらに拡大していく見込みだ。