仮想通貨取引所EasyCrypto がIPOを検討
ニュージーランドを拠点とする仮想通貨取引所EasyCryptoは、シリーズAの資金調達にて、1,700万ドル(約19億円)の資金を確保した後、IPO(新規株式公開)を真剣に検討している事が分かった。
Easy Cryptoの資金は、オーバーサブスクライブ(※募集枠を超える応募)されたと地元メディアが報道している。この資金調達には、Nuance Connected Capital、Pathfinder KiwiSaver、Ice House Ventures、Hutt Capital、Seven Peaks Venturesなど、国内外から多くのプレーヤーが資金調達ラウンドを主導した。
NuanceCapitalの創設パートナーであるAdrien Gheurは次のように述べている。
EasyCryptoはニュージーランドを拠点とするビジネスであり、世界中の人々の金融商品に対する障壁を取り除くのに役立っています。これは、地球規模の問題にスマートでスケーラブルなソリューションを提供するディープテクノロジーに投資するという当社の戦略と一致しています。
資金調達には13カ月を要した
EasyCrypto社が最初の資金を調達するのに約13カ月かかったことは注目に値する。
同社共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジェニン・グレインジャー(Janine Grainger)氏は、次のように述べた。
しかし、特に私たちが所属する業界のために、投資家をラインに乗せるのは非常に難しいことがわかりました。
目標額達成までにかなりの時間が必要になったにもかかわらず、シリーズA資金調達は、Kiwi企業による最大の資金調達ラウンドであると考えられている。同社幹部によると、前年度会計に500万ドル(約5億6,000万円)の収益を上げ、今年度会計中に同じものを2倍にすることを目指していると明かしたうえで、グレインジャー氏は次に用に語って。
私たちはまだそれがどのように見えるか、そして将来どのような計画があるかを検討していますが、IPOを検討する可能性が非常に高いです。
ニュージーランド市場には、国内で運営されている他のトップ仮想通貨取引所には、Binance、Coinbase、Geminiなどがあるほか、Coinbaseは2021年4月にナスダックに上場し、ニュージーランド人はIPOに100万ドル(約1億2,000万円)以上を賭けたと伝えられている。さらに、BinanceとGeminiの創設者は、さまざまなインタビューでIPOに関する計画を明確にしている。両取引所はEasy Cryptoと同様に、グローバル運営されている仮想通貨取引所である。
ニュージーランド国内の規制にかんしては、仮想通貨への規制はされていないものの、政府は、FSPR(金融サービスプロバイダー登録)に登録されているローカルプラットフォームを使用し、取引を行うためにニュージーランドドルを信託口座に保持するよう市民にアドバイスしている。