中国の中央銀行、国境を越えたデジタル通貨パイロットに参加

e-CNY(デジタル人民元)が新たなパイロットに参加

国際決済銀行によると、中国の中央銀行は、国境を越えた支払いにCBDC(中央銀行発行のデジタル通貨)使用検討プロジェクトに参加する予定である事が分かった。

CBDCは紙幣や硬貨のような形あるものとは異なり、仮想空間で流通するものでありsラタな“お金”として今、全世界が何らかの形でCBDCに目を向け始めているが、保有者に中央銀行に対する直接の請求権を与え、商業銀行を飛躍させる可能性があるとみられている。PBOC(中国人民銀行)は、独自の国内CBDCプロジェクトであるe-CNY(デジタル人民元)を持っている。

NEXTMONEYの特集記事「中国深セン市、約3,200円相当の「デジタル人民元を配布」で実証実験を開始」、「中国、第2回目のデジタル人民元の無料配布テストを開催」、「中国深セン、3回目CBDCテストで約3億円相当のデジタル人民元を付与」で報じてきたように、世界トップイニシアチブを握っており、すでにいくつかの中国主要都市で実証実験が行われてきた。

世界中の中央銀行および規制当局は、e-CNYを注意深く見守っており、彼らが学べる教訓と、PBOCが中国当局の長年の野心である人民元の国際化にそれを使用しようとするかどうかとその方法に関心を持っている。

e-CNY がついに国境を越えた外国為替支払いに目を向ける

PBOCのデジタル通貨研究所は、現在BISと香港およびタイの中央銀行が運営している複数のCBDCブリッジイニシアチブに参加する予定で、同プロジェクトは、ビットコインなどの仮想通貨を支える分散型台帳テクノロジーを用いて、リアルタイムの国境を越えた外国為替支払いのプロセスを開発することを目的としている。これに際し、主要なブロックチェーン開発者であるConsenSysは、昨年、そのプログラムの実装フェーズに取り組んでいると述べました。

BISが先月発表した調査によると、全世界人口の5分の1を占める中央銀行は、今後3年間で独自のデジタル通貨を発行する可能性があると述べている。

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