大手マイニング企業「Giga Watt(ギガワット)」が、債務を払えないとして破産申請

ビットコインマイニングおよび、ブロックチェーンコンピューティングで事業を展開する大手マイニング企業「Giga Watt(ギガワット)」は19日、「債務を支払うことができなくなった」として破産申請を行なったことが、米国ワシントンのwenatcheeworld(ワナッチー・ワールド)の報道によって明らかとなった。

マイニング企業「Giga Watt(ギガワット)」は、Dave Carlson(デイブ・カールソン)氏が2012年に創立し、世界でもトップのマイニング企業として仮想通貨マイニング市場で活躍してきた。しかし、同社は「期日までに債務を支払うことができなくなった」と説明し、ワシントン州東部地区破産裁判所にて連邦倒産法第11章を申請した。

ワシントン州東部地区破産裁判所に提出した文書は、保有資産が0から5万ドルに満たない金額と報告しており、債務については推定で100万ドルから5000万ドルであると明らかになってる。

Giga Watt(ギガワット)は2017年5月、マイニング施設および、専用変電き、30ギガワットを超える処理装置を配備した施設や建設を行うため、仮想通貨の資金調達であるICO(イニシャルコインオファリング)を行なっていた。

さらに、このICOによって約2300万ドルの資金調達をしていたようだが、米証券取引委員会(SEC)に申請を行わず、未登録のままICOを行なったとして、2018年3月にシルバーミラー法律事務所が連邦裁判所へと訴訟を行なっている。

マイニング市場で起きている変動

仮想通貨市場は、マイニング市場と切っても切れない縁にあり、マイニング市場には様々な変動が起こっている。

今月の初めには、中国の仮想通貨取引所BTCCが運営するマイニングプール「BTCCプール」を11月30日をもって、無期限の閉鎖をすることを発表。「BTCCプール」は「Giga Watt(ギガワット)」同様に、ビットコインを初めとする仮想通貨が暴騰する以前からマイニング事業をスタートさせていた。

さらに7日には、世界トップの仮想通貨マイニング企業「Bitmain(ビットメイン)」は今年4月、550万ドルに相当するビットコインを含む仮想通貨をハッキングされていたこと報道し、John Doe」と呼ばれる本名不明のハッカーに対して匿名で起訴していることが明らかとなっている。

大手マイニング事業を展開するBitmain(ビットメイン)|550万ドルの仮想通貨がハッキングされたことが明らかに

2018.11.12

ビットコインやアルトコインなどの仮想通貨の価格が不安定なことから、マイニング市場にも大きな影響を与えており、仮想通貨市場の回復とともに、大きな回復へと繋がるかもしれない。