ブラックロックがデラウェア州法人部門にイーサリアム信託を登録

ブラックロックがイーサリアム信託を登録

世界最大の資産運用会社であるブラックロック(Blackrock)は最近、デラウェア州法人局に「ishares Ethereum Trust」と呼ぶ新エンティティを正式に記録したことが明らかになった。

2023年11月9日(木曜日)付の文書では、この信託は法定信託であり、ブラックロック・アドバイザーズが提出当事者であることが確認されている。これによりブラックロックは近い将来、SEC(米国証券取引委員会)からイーサリアム(Ethreum/ETH)ETF(スポット型上場投資信託)の承認を得るための措置を講じる可能性がある。これは、同社が木曜日にデラウェア州法人局にIshares Ethereum Trustを申請したことに伴うものであり、大きな注目が集まっている。

ブルームバーグアナリストが本物と断言

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は、ソーシャルプラットフォームのX(旧Twitter)でこの提出書類に注目し、その信憑性を検証した。

日本語訳:
複数の人が「これは本物ですか」と尋ねています–はい、本物です。この名前を持つ実体は実際にデラウェア州に登録されました。現時点で実際に確認できるのはこれだけです。これらの画像は本物で、デラウェア州のWebサイトからのものです。

同氏によると、SECによるスポットイーサリアムETFの承認を得るため、少なくとも5社が候補に挙がっていると指摘。

これらの候補には、VanEck(ヴァンエック)、ARK 21Shares(アークインベスト21シェアーズ)、Invesco(インベスコ)、Grayscale(グレースケール)が含まれているとされており、イーサリアムETFの承認に向けて争いが起きているとのこと。

ニュースに続きETH価格が上昇

市場関係者は、ブラックロックは、ビットコインスポットETF構想に対する規制当局の同意に続いて、イーサリアムスポットETFを導入するためのポジショニングをとっていると推測している。

実際、ブラックロックは2023年6月15日にビットコインのスポットETFを申請しており、現在SECの決定を待っていることからもこの噂が立っている。一方、イーサリアム(Ethreum/ETH)の価値は過去24時間で5%以上上昇し、一時1単位あたり2,000ドルの大台を超えている。また、この急騰は、ソーシャルメディアネットワーク上でブラックロックの話が流れた後、より顕著になった。価格急騰はここ数カ月、ETHをアウトパフォームしてきたBTCに対して、ETHが市場の優位性を取り戻すのに役立っており、ETHの市場支配力は現在17%に位置し、ニュースの前に1.3%ポイント上昇したとのことだ。