リップルのブラッド・ガーリングハウスが偽メッセージに対して警告
リップル(Ripple)ブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、ソーシャルメディア上で自身になりすましたディープフェイク詐欺動画の脅威が増大している事を警告している事が分かった。
There’s been an uptick in deepfake scam videos (ex below) overlaying new words with old video footage from Ripple’s events (@YouTube are you asleep at the wheel again?!). Reminder: don't trust, verify (all approved messaging will only come from official Ripple accounts). pic.twitter.com/e30ZhOk6DW
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) November 13, 2023
リップルのイベントの古いビデオ映像に新しい単語を重ね合わせたディープフェイク詐欺ビデオ(以下の例)が増加しています(YouTubeはまたハンドルを握りながら居眠りしてるの?!)。リマインダー: 信頼せず、確認してください。承認されたすべてのメッセージはリップルの公式アカウントからのみ送信されます。
同CEOは、これらの詐欺師たちがどのようにしてリップル社の過去のイベントの古いビデオ映像に新しい単語を重ね合わせ、それを YouTube 動画として作成していたかについて説明。続けて、ビデオホスティングサービスプロバイダーに、「またハンドルを握ったまま居眠りをしているのではないか?」と尋ねた。さらに同CEOは、現在広まっているメッセージについては注意するようユーザーに警告した。同CEOによると、承認されたメッセージはリップル公式アカウントを通じてのみ送信されるとのことだ。
リップルと密接な関係があるXRPを利用した憂慮すべき詐欺も出回っている。リップルのCEOを模倣したこれらのビデオは、AI(人工知能)技術を使用して作成されており、ビデオでは口の動きに多少の不規則性がみられていたものの、声は同CEOに似ていたという。疑いを抱いていないリップルの顧客らは、存在しない特典に関する話に誘惑され、偽装ハッカーに送られた場合、ユーザーの資産は倍増するという約束があったという。例えば…、リップルの顧客は最低1000XRPトークンを転送し、見返りに2倍の量を受け取ることが推奨され、このオファーは、XRP顧客向けに設計されたコミュニティサポートイニシアチブとして宣伝されていた。
しかし、少数の鋭い観察者がビデオ内の矛盾を発見し、それによってコンテンツの信頼性に関する疑問が生じた。
AIの欠点
AIの進化以来、革新的なLLM(ラージ言語モデル)テクノロジーで作成された著名人のクローンビデオを見ることがトレンドになった。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)支持者であるティム・ドレイパー(Tim Draper)氏は、かつて犯人が同氏の支持者から資金を募り、AI技術を使って自分の声を複製されたことがある。ChatGPT やイーロン・マスク(Elon Musk)氏のGrokを通じて見てきたように、AI は、テーブルにもたらすソリューションという点では革新的だが、詐欺行為に簡単に利用できることが究極の欠点である。
一方、リップルには、仮想通貨詐欺を巡ってYouTubeと訴訟を起こした経歴がある。同社は、リップル・ラボとその幹部の虚偽表示が通常だったプラットフォーム上での詐欺行為の量を制御できなかったとして、YouTubeを訴えている。同社が今回もYouTubeと法廷闘争を続けることに興味があるかどうかは不明である。
ガーリングハウス氏は、ユーザーに対して警戒を怠らず、オンラインコンテンツを盲目的に信用しないよう呼び掛けている。なお、同氏はメッセージを検証することの重要性を強調し、リップルの公式チャンネルのみが承認された情報を広めることを推奨している。