SAFU準備金をBTCに集約し長期的な資産保全姿勢を明確化
バイナンス(Binance)は、ユーザー向けセキュアアセットファンドSAFUに保有する10億ドル(約1,554億円)相当のステーブルコイン準備金を、30日以内にビットコイン(Bitcoin/BTC)へ全面的に移行すると発表した。
An open letter to the crypto community 💛
During periods of market volatility and pressure, the impact felt across the industry is naturally also felt by Binance.
As a global industry leader, we hold ourselves to elevated standards and continually improve based on feedback from… pic.twitter.com/HvWEQYjuKZ
— Binance (@binance) January 30, 2026
暗号資産コミュニティへの公開書簡
市場のボラティリティとプレッシャーが高まる時期には、業界全体に及ぶ影響は当然 Binance にも及んでいます。世界的な業界リーダーとして、私たちは高い基準を維持し、コミュニティや一般の人々からのフィードバックに基づいて継続的に…
移行後もSAFUの市場価値は10億ドル規模を維持し、価格変動により8億ドル(約1,243.4億円)を下回った場合には自己資金で補充するとしている。
SAFU基金の役割とビットコイン回帰の背景
SAFUは2018年に設立され、ハッキングや重大なシステム障害といった異常事態に備え、ユーザーの損失を補填するための保険基金として運用されてきた。
2019年のセキュリティ侵害では約7,000BTCが盗難されたが、バイナンスはSAFUを用いてユーザー残高を減らすことなく全額補償している。2024年には安定性確保を目的としてSAFUの構成資産を全額USDCへ転換していたが、今回の決定によりその方針を改め、ステーブルコインを完全に除外する形となった。
同社は公開書簡の中で、ビットコインを仮想通貨エコシステムの基盤となる長期的な価値保存手段と位置付けている。SAFUは価格に応じて市場価値ベースで定期的にリバランスされ、BTCの数量そのものではなく、基金全体の価値を維持する運用が行われる。買い付けは一括ではなく、市場への影響を抑えるため段階的に進められる予定だ。
市場環境とBTCへの意味合い
今回の発表は、米ドル安への警戒感や資本のローテーションが進む中で行われた。
ビットコインはETFからの資金流出が続き、ヘッジ資産としての位置付けが改めて注目されている状況にある。その中で、約10億ドル規模のSAFUをBTCへ集約する判断は、取引所としての長期的な信頼姿勢を示す動きと受け止められている。
評価は分かれているものの、SAFUが完全にビットコインへ移行すれば、現在の価格水準で1万2,000BTC超に相当する規模となる。これは、ビットコインを中核資産と捉える姿勢を明確にする象徴的な対応と言える。
バイナンスは、SAFUを信頼とリスク管理の中心に据え続ける方針を強調しており、ユーザー資産は1対1で裏付けられ、コールドウォレットで分別管理されているとしている。今回の移行が、ビットコインの価値保存手段としての評価にどのような影響を与えるか、市場の動向が注目される。
























