Centrifugeが430万ドルの資金調達
分散型アセットファイナンスプロトコルのCentrifuge(セントリフュージ)は、仮想通貨開発者が認定投資家に提供する投資契約であるSimple Agreement for Future Tokens(SAFT)の資金調達ラウンドを通じて、430万ドル、約4億5,000万円を調達したことが明らかになった。
We are proud to announce our recent SAFT raise of $4.3m with some awesome investors on board! This news comes in on the same day that the first Tinlake pool breaks 1m in size!
Big shout out to everyone for their continued support
More info here:https://t.co/90wy9Iwrjz
— Centrifuge (@centrifuge) February 23, 2021
SAFTの資金調達ラウンドは、昨年12月に始まり、マイク・ノヴォグラッツ(Mike Novogratz)氏の投資会社GalaxyDigitalと研究主導のベンチャーキャピタルファンドIOSGVenturesが主導している。このラウンドには、Rockaway Capital、Fintech Collective、Moonwhale、Fenbushi Ccapital、などの企業も参加している。
SAFT のメリット
SAFTは、暗号開発者が認定投資家に提供できる資金調達または投資契約の形式であり、トークンがすぐ利用可能になるICO(イニシャルコインオファリング)とは異なり、実際にはまだ発行されていない一部の資産と引き換えに、資金を調達できるというメリットがある。
IOSGベンチャーズの創設パートナーであるジョシー・リン(Jocy Lin)氏は次のように語っている。
一般の人々が分散型のインフラストラクチャーとアプリケーションから利益を得るには、ブロックチェーンを現実の世界に橋渡しすることが重要です。Centrifugeはこれをリードしており、従来の金融機関の役割を補完すると同時に、DeFiに非常に多様な資産をもたらし、その成長と採用を推進するでしょう。
また、GalaxyDigitalの研究者であるウィリアム・ヌエル(William Nuelle)氏もつぎのように語っている。
DeFiは、その潜在能力を発揮するために、最終的には経済に資金を提供する必要があります。そういった意味でCentrifugeは、実体経済がDeFiの流動性を活用するための準備段階です。
将来的にCentrifugeは、投資家と資産オリジネーターの両ユーザーエクスペリエンス(※1)を改善するとともに、新規プールを立ち上げ、Polkadotをパラチェーンとして参加させることで、プロトコルがPolkadotリレーチェーンから、チェーンセキュリティをアウトソーシングできるようにする予定を明らかにしている。
(※1)ユーザーエクスペリエンス(User eXperience)とはユーザー・消費者が、ひとつの製品・サービスを通じて得られる体験を指す。
記事参照:Decrypt