FIFAはアルゴランドと提携し、新NFTプラットフォームを立ち上げへ

FIFAが新NFTプラットフォームを立ち上げへ

2022年のワールドカップが近づく中、世界のサッカーの統治機関であるFIFAは、サッカー関連のデジタル コレクションを紹介するNFT(非代替性トークン)プラットフォームの立ち上げを発表した事が分かった。

FIFA=国際サッカー連盟は、2022年9月末に向けて新たにプラットフォームを開始する予定である事がわかった。これらのNFTは、重要なサッカーの瞬間画像やアートのハイライトとなるという。また、手頃な価格でアクセスしやすく、包括的なものになる予定とのこと。ワールドカップの思い出に残る瞬間も、デジタルコレクションとして表示される。NFT は、ビデオ ゲームや写真などのデジタル資産の元の所有権を証明する、独自ブロックチェーンで構築された資産である。FIFA+コレクトは、イーサリアム(Ethereum)およびソラナ(Solana)ブロックチェーンのPoS(Proof of Stake)の競合相手であるアルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上に構築されている。

FIFA公式ブロックチェーンパートナーのアルゴランド

アルゴランドは2022年5月にFIFA公式ブロックチェーンパートナーになっている。

FIFA+ について話している間、FIFAの最高ビジネス責任者であるロミー・ガイ(Romy Gai)氏は、FIFA+コレクトは、サッカーファンがワールドカップの瞬間を追体験し、トーナメントのお気に入りの選手と交流できる新しい方法を提供すると述べている。ガイ氏は、NFTを現代版のスポーツステッカーや記念品に例え、エキサイティングなFIFAグッズは、サッカーファンに FIFAワールドカップの一部を所有するチャンスを提供すると述べている。さらに、発表によるとFIFAは、NFTプラットフォームの発売日に利用できるコレクションの詳細をまもなくリリースする予定とのこと。

詳細については、ワールドカップイベント中に利用できるNFTの種類に関する広告も含まれ、FIFA+コレクトでは、ライブサッカーゲーム、ニュース、サイドアトラクション、その他のオリジナル コンテンツも提供されるとのことだ。

NFTとスポンサー契約

アルゴランドの名前は、今年初めにデジタル音楽共有サービスNapster(ナップスター)を買収したことで急上昇している。

アルゴランドはほかにも、P2Pファイル交換サービスとして人気を集め、最近復活を果たしたLimewire(ライムワイア)と提携し、音楽に焦点を当てたNFTプラットフォームを立ち上げている。同NFTプラットフォームは、ユニバーサルミュージックグループレーベルの関心あるアーティスト作品を取り上げるとのこと。Limewireは、世界中のP2P音楽共有サービスのパイオニアの1つである。アルゴランド以外に、2022年11月のワールドカップに参加するもう1つの仮想通貨関連企業は、仮想通貨取引所であるCrypto.comだ。2022年3月にCrypto.comは、サッカートーナメントの公式仮想通貨取引所になることを発表。最新イベントでCrypto.comがスポーツパートナーシップに過度に関心を持っていないことが明らかになっている。複数レポートによると、Crypto.comは、ヨーロッパのトップクラブ大会であるUEFAチャンピオンズリーグのスポンサーになるため、4億9,500 万ドル(約695億円)の契約を断っている。

NFTとスポーツのつながり

デジタル資産の形での記憶に残るスポーツの瞬間により、NFTは近年、スポーツ界で主流になっている。

最も人気なのが、バスケットボールの思い出に残る瞬間をフィーチャーしたNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のトップショットである。NBAのトップショットプラットフォームは、Cryptokittiesの創設者でもあるdapper labsによって作成されている。Cryptokittiesは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンで最初に有名になったNFTコレクションで、サッカーとバスケットボールを除き、他のほとんどのスポーツ、特にチェスとドローンレースでは限定的なスポンサー契約が結ばれている。

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