キャメロン・ウィンクルボ明日氏が米国の規制当局を非難
ニューヨークに本拠を置く仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)の共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、キャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、FRC(First Republic Bank:ファースト・リパブリック・バンク)の危機を受けて、米国の規制当局を二重基準であると非難した事が分かった。
ジェミニのキャメロンCEOは、金融エコシステムのすべての主要な利害関係者がFRCをめぐる出来事を監視しており、米国の銀行規制当局を非難。同CEOはツイッターを通じて、規制当局が困難なFRCの取り扱いに関して二重の基準を示していると指摘した。FRCは、シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank)とシグネチャー銀行(Signature Bank)が深刻な流動性危機に直面。大手銀行の支援により、300 億ドル(約4兆円)の預金がFRCに提出され、流動性が強化されたものの、最近、地方銀行の株価が65%以上下落した事で、株主と預金者は、さらに多くの懸念を抱いている。米国政府は銀行救済については拒否しており、その流動性クランチを全面的に引きずっている。これらの背景に、キャメロンCEOは、FRCが仮想通貨に焦点を当てていると仮定すると、規制当局はフォールアウトを別の方法で処理しただろうと述べたうえで、次のように語っている。
First Republic Bank is down another 35% and falling fast. If this was a "crypto" bank it would have been assassinated weeks ago. The fact that is hasn't been taken into receivership shows just how blatant the double standard is.
— Cameron Winklevoss (@cameron) April 26, 2023
ファースト・リパブリック・バンクはさらに35%下落し、急速に下落しています。これが「仮想通貨」銀行だったら、数週間前に暗殺されていたでしょう。それが管財人の管理下に置かれていないという事実は、二重基準がいかに露骨であるかを示しています。
現時点でビットコインが最大のファンダメンタルズ
FRCが直面している広範な危機は、特にビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他主要アルトコインに対する信頼の高まりを助長している。
比較的弱気な勢いで週を始めたにもかかわらず、ビットコインは4月27日14時現在、1BTC=389万円(29,000ドル)前後で推移しており、前日同時刻比で2.69%の上昇、時価総額は75兆円を超えている(※CoinMarketCap調べ)。投資家がリスクをできるだけ避け、より安全な投資を模索している今、リスク資産としてのビットコインはより魅力的になっており、デジタル通貨と金の相関関係を押し上げるのに役立つ傾向にある。
中央銀行への信頼が薄れる中、ビットコインが提供するお金を保護するための代替手段は、現時点で最高のデジタル通貨の価格を新たな高みに引き上げるのに役立つ最大のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の1つとなっている。