MicrosoftはEUの調査を避けるため製品入れ替えの動きを検討
EU（欧州連合）による独占禁止法調査を受けてMicrosoftは、TeamsとOffice365およびMicrosoft365のバンドルを解除すると伝えられていることが分かった。
世界中で約3億2,000万人のMAU（月間アクティブ ユーザー）がいるMicrosoft TeamsとOfficeのユーザーは新しい製品のいずれかに切り替えられる。メディアの報道によると同社は、Teamsを含まない商用Microsoft365およびOffice365スイートの新たなラインナップも発売する予定だ。今回の発表は、Microsoftがヨーロッパで製品のバンドルを解除した後に行われており、独占禁止法の判決はまだ発表されておらず、Microsoft の広報担当者は次のように述べている。
お客様に明確にするため、欧州経済領域およびスイスのM365およびO365からTeamsを世界中のお客様にバンドル解除するために昨年講じた措置を拡大します。これにより、多国籍企業が地域を越えて購買を標準化したい場合により柔軟に対応できるようになるため、欧州委員会からのフィードバックにも対応できます。
Microsoft Teamsがなぜ問題になったのか
2017年にOffice 365に無料で追加されたTeamsは、最終的に Skype for Business の地位を引き継いでいる。
そのビデオ会議機能は、パンデミック中にTeamsの人気を高めるのに役立っている。しかし、競合他社は、製品が一緒にパッケージ化されているため、Microsoftが不当な優位性を持っていると主張、2023年10月1日、同社はEUとスイス全土で2つの商品を別々に販売を開始させている。
EUはハイテク巨人に対する監視を強化
Microsoftの決定とEUの監視は、GoogleやAppleのような巨大テクノロジー企業が近いうちに欧州連合の規制上の課題に対処しなければならない可能性があると以前に発表された後に行われている。
Apple社とアルファベット傘下のグーグル社がビッグテックの権力を制限する新たな法律を遵守しているかどうかに関する欧州連合の調査に関連し、高額の罰金が科せられる可能性がある。この問題に詳しい関係者らは、欧州委員会が数日以内にデジタル市場法に基づいて企業に対する調査を開始すると発表する準備を進めていると主張。AppleとGoogleがアプリストア開発者に対して設定したコスト、ルール、条件の増加がEUの主な懸念事項となる事が予想されている。
