ゴールドマンサックスが仮想通貨取引チームを設立
大手投資銀行のゴールドマンサックス(Goldman Sachs)は、正式に仮想通貨取引チームを結成したことが明らかになった。
米国の大手メディアCNBCが明かした銀行の内部メモによると、ゴールドマンサックスは正式に仮想通貨取引チームを設立しており、ゴール同社が仮想通貨取引への関与を公式に認めたのはこれが初めてとのこと。最近、同社は仮想通貨市場での存在感を拡大するために取り組んでおり、現在、仮想通貨関連サービスの拡大を支援するために新しい流動性プロバイダーを選択的にオンボーディングしている。
ゴールドマンサックスのパートナーであるラジェッシュ・ベンカタラマニ(Rajesh Venkataramani)氏はメモの中で次のように語っている。
私は、クライアントの仮想通貨リスクを管理するための集中デスクとなる、会社の仮想通貨取引チームの結成を発表できることを嬉しく思います。また、仮想通貨取引チームは、Mathew McDermottが率いる会社のデジタル資産の取り組みの中で、私に報告するグローバル通貨および新興市場(GCEM)の一部になります。
NDF取引を明言
同氏はさらに、「会社はビットコインや仮想通貨(イーサリアムを含む)を物理的に取引する立場にない。」と、先物およびNDF(non-deliverable forwards/※1)での取引を明言していることも明らかになっている。
ゴールドマンサックスは、ブロックチェーンテクノロジーの恩恵を受けるために積極的に活動を実施しており、同社は最近発表されたイーサリアムでの1億2000万ドル(約130億円)のデジタル債券販売に参加し、週の初めに仮想通貨インテリジェンスのスタートアップCoinMetricsの1500万ドル(約16億3,000万円)の資金調達に参加している。また、海外仮想通貨メディアが5月6日(木曜日)、ゴールドマンサックスがCumberland DRWと取引パートナーを結び、CME Groupで取引することにより、ビットコインボラティリティをヘッジしていると報じている。
最近、NEXTMONEYの特集記事「モルガンスタンレーユニットがビットコイン投資を検討:ブルームバーグ」で報じているように、ゴールドマンサックスなどの大手金融企業がビットコインの提供を開始しており、モルガンスタンレーはすでに裕福な顧客にいくつかのビットコイン投資を提供している。そのほかにも、シティグループはいくつかの仮想通貨サービスの提供を検討していると伝えられており、既存の銀行口座を使用してビットコインを購入、販売、および保持する機能をクライアントに提供するための準備が行われているとのこと。