丸紅が鉄鋼資材のサプライチェーン最適化の実証実験を開始

丸紅が鉄鋼資材のサプライチェーン最適化の実証実験を開始

国内の大手総合商社の丸紅が今月から6月の約2カ月間の間で同社が扱う鉄鋼資材のサプライチェーンの取引にブロックチェーンを活用した記録管理を用いた実証実験を開始することを発表した。今回の取引で対象となる企業と資材は以下の通りだ。

  • 対象企業:伊藤忠丸紅鉄鋼(丸紅50%出資、伊藤忠商事50%出資)
  • 対象資材:石油やガスの輸送パイプラインに使われる銅管

近年では商社主導によるサプライチェーンの最適化にブロックチェーンを活用する事例が多く、今後の実用化が期待されている。現在、伊藤忠商事は「天然ゴムの加工、取引記録に纏わるサプライチェーン最適化」、三井物産は「不動産の証券化に伴うデジタル資産管理」、住友商事は「不動産賃貸契約の簡素化に纏わるプラットフォーム」と、各商社、金融機関の間で進めらているブロックチェーンコンソーシアムの事例となっている。

上記の事例からも分かるように不動産、第一次産業のサプライチェーン管理の分野において、PoCが進み、実用化が検討されていることが伺える。

丸紅は新型コロナの影響で巨額減損を被り、業績を下方修正することを発表している。特にガス・石油産業においては原油価格が急降下していることで、業績回復の見通しは現状ついていないようである。他商社による事業計画の大々的な下方修正に関する発表は現在、散見されなていないが単に商社と小売業を繫ぐだけのレガシーな商習慣に頼ったままでは、今後の不確実な社会を生き残ることは困難であると考えられる。

ブロックチェーンを活用することで、サプライチェーンの一元管理が可能になることで、今後商社間では世界中のサプライチェーンを繫ぐプラットフォーマーとしての役割を担うことの競争が激化するのではないだろうか。

伊藤忠がブロックチェーンを活用し、コーヒーのトレーサビリティ管理を推進

2019.09.26
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まさ@ブロックチェーン研究家

外資系の医療機器、エネルギー関係の企業で5年間営業として従事した後、今後は個人にスポットが当たる時代だと考え、ブロックチェーンの持つトークンエコノミクスの世界観に感銘を受け、少しでも情報源として役に立てるよう日々発信しています。 現在は 実際にコードを書いたり、 イベントに足を運ぶなど精力的に 活動を行ない情報を発信しています。