BitMEXが保有するビットコインが約25％減少

仮想通貨取引所BitMEX（ビットメックス）が保有するビットコイン（BTC）残高が、仮想通貨の下落に伴い、取引所で大量清算が行われた後、過去1か月で大幅に減少していることが明らかになった。

ビットメックスは、市場のビットコインの大部分を流通させている取引所として知られており、コインベースやビットフィネックスなどの上位の仮想通貨取引所は数十億ドルの価値を保持しており、この数は2020年の大部分で増加していた。しかし、3月はこの傾向を変えており、上位取引所の1つであるビットメックスでの、ビットコインの供給が大幅に減少していることを確認している。

というのも、数週間前ビットコインと仮想通貨市場全体が大幅に下落し、価値の約50％を落としたことにより、連鎖的な売却を招き、多くの異なる取引プラットフォームに広範囲に渡る清算が行われた。その中でも特にビットメックスは最も大きな打撃を受けた取引所の一つであり、3月13日に315k程度のBTCを保持してピークに達していたが、現在、その数は3月29日の時点で244kBTCに減少していることがわかっている。

一方で、USDTのようなステーブルコインに対する需要が高まっているようで、取引所はUSDTを備蓄し続けており、最近USDTの残高は過去最高を突破している。このグローバルな市場の流れの中で取引量が停滞しているため、多くの仮想通貨トレーダーが傍観しており、実際、ステーブルコインに対する需要の増加は、多くの人がビットコインなどの仮想通貨の価格のさらなる下落を期待している可能性がある。

現在のところ、仮想通貨市場には多くの不確実性があり、結果としてどのような結果を招くのか予測することは困難ではあるが、景気停滞への恐怖感は当面の間市場を支配しそうだ。