仮想通貨イーサリアム、コンスタンティノープルが完了|次のハードフォークはセレニティ
イーサリアム(ETH)のブロックチェーンネットワークをアップグレードするコンスタンティノープル(Constantinople)とサンクトペテルブルグ(St. Petersburg)が2月28日に適用されたことが明らかとなった。
このアップデートはメインネットワークの7,280,000番目のブロックから運用されており、以前に公表されたスケジュールに則った形となる。今回のアップグレードは別々の内容を含んでいるが、のちに1つのアップグレードとして統合された。
大型ハードフォークの詳細
Ethernodes.org によれば、今回のアップグレードでイーサリアムユーザーに影響はないということだ。影響を受けるのはイーサリアムのブロックチェーンノードを使っている人々であり、すでに22.3%のGethとParityノードを使うユーザーはアップグレードされたバージョンでブロックチェーンを運用しているという。
コンスタンティノープルはプラットフォーム全体の効率を高め、取引手数料を下げるなどの項目が含まれている。すでに発表されているように、コンスタンティノープルは本来1月に実行される予定だったが、ソフトウェアの脆弱性を指摘され延期された経緯がある。
サンクトペテルブルグは以前のアップデートEIP1283(Ethereum Improvement Proposal)をテストネットから削除する目的で実行された。理由としては、このEIPがセキュリティ上危険であると見なされたからだそうだ。
1月に、米国の主要暗号資産取引所CoinbaseとKrakenがイーサリアムのアップグレードをサポートすることを明言していた。この2つの取引所は、すでにサポートを発表をしていたBinance、Huobi、そしてOKExに加わる形となった。
現在のイーサリアム(ETH)の価格は14,550円付近で取引されており、アップグレード前から約3%の価格上昇を記録している。