米仮想通貨取引所コインベース「私たちを信頼して」|異例の声明文を公表もユーザーは懐疑的

米仮想通貨取引所コインベース「私たちを信頼して」|異例の声明文を公表もユーザーは懐疑的

サンフランシスコに拠点を置く大手仮想通貨取引所コインベースは、FTX破綻問題など、ここ最近の仮想通貨業界の悲観的な状況を受け異例の声明文をTwitterで公表した。

公表された新聞風の画像には「“Trust us”」と、目を引く見出しが書かれている。
以下が日本語訳だ。

「私たちを信頼して」
これは英語の中で最も信用できないフレーズかもしれません。今、この言葉が飛び交っています。
クリプトの世界を見ていれば、何百万人もの人々が最近、お金と信用を、それに値しない人々に預けていることがわかります。
彼らは利用されたのであり、それは決して起こってはならないことなのです。コインベースは10年間、最も安全でコンプライアンスに準拠したクリプト取引所であろうと努めてきました。

私たちは米国に本社を置いています。
顧客の資産を1対1で保有しています。
顧客に不利な取引は行わず、同意なしに顧客の資金を活用することはありません。
上場企業に求められる透明性のある会計と監査を提供します。

だから、私たちは信頼できるのです。でも、本当は、信頼する必要はないのです。
悪徳業者は、お金の始まりからずっと、、人々の稼いだお金を奪ってきました。
皆さんには、私たちや他の機関を信頼する必要のない分散型システムがふさわしいのです。それがクリプトの約束です。あなたが信頼する必要があるのは数学だけです。すべてが透明で、不変で、誰にでも検証可能です。

このような未来を可能にする規制の枠組みを確立する時が来たのです。システムを更新するときが来たのです。

声明文にはコインベースは何故信頼できるのか、そしてクリプトスペースは本来中央集権型の取引所や機関を信頼する必要のない「分散型システム」がふさわしいと、矛盾するようなことを述べています。

しかし、この声明文に対し「あなたたちのセキュリティは最悪だ」「あなたたちのカスタマーサービスはひどい。今すぐ資金を引き上げましょう!」など、ユーザーからは辛辣な声が多く挙がっている。

コインベースはセキュリティ問題インサイダーハッキング、集団訴訟など何かと仮想通貨業界を騒がせている。