ソフトバンクがOpenAIに最大250億ドルの投資を検討
日本企業のソフトバンク(SoftBank)グループは、OpenAIに最大250億ドル(約3.8兆円)の投資を検討している。
ソフトバンクグループはOpenAIに最大250億ドルを投資することに関心を示しており、投資の詳細は現時点では初期段階であり、実現しない可能性もある。投資が実現した場合、Microsoftを抜いて同社は最も重要な財務スポンサーとなる。大手メディアBloomberg(ブルームバーグ)の報道によると、同社は150億ドル(約2.3兆円)から250億ドルの投資を計画しており、計400億ドル以上を費やす可能性もあるとみられている。
ソフトバンクは、同社はこれまでOpenAIに対して5億ドル(約773億円)を投資しており、今後4年間で米国のAI(人工知能)インフラに1,000億ドル(約15.5兆円)を投資したいと述べており、情報筋は次のように語っている。
協議は継続中で、ソフトバンクがOpenAIにプライマリーエクイティとして投資できる金額は変動している。
OpenAIはAI機能を向上を視野に追加データセンターが必要
OpenAIは競争が激化する中、AI機能を向上させるためにすぐに追加のデータセンターを必要としている。
中国企業のDeepSeek(ディープシーク)は、他の新興競合企業の中でも、同等のAI機能をより少ない費用で提供することで市場シェアを獲得。現在、OpenAIはクラウドコンピューティングインフラをMicrosoftに大きく依存している。孫正義率いるソフトバンクは、AIハードウェア事業に参入する有利なタイミングを狙っている。
今週初め、AI/Web3アドバイザリー会社Work3 Instituteの共同創設者であるデボラ・ペリー・ピシオーネ(Deborah Perry Piscione)氏は、このプロジェクトについての考えを共有。AIデータセンターは、AIワークロードに必要な大規模な並列処理に対応するために特殊なハードウェアとインフラストラクチャーを必要とするという点で独特だと語ったうえで、次のように述べている。
従来のデータセンターはストレージと基本的なコンピューティングに重点を置いていますが、AI施設には、AIモデルを動かす複雑なマトリックス計算用に特別に設計されたNvidiaのH100などのGPUとAIアクセラレータの高密度構成が必要です。
一方、中国企業DeepSeekが2,048個のNvidia H800チップをわずか558万ドル(約8.6億円)でモデルをトレーニングしたと主張している新モデルがデビューしたことを受けて、AIプロジェクトへの巨額投資の必要性についてAI界では議論が続いている。ただし、バンク・オブ・アメリカのアナリストは、DeepSeekには研究、実験、アーキテクチャー、アルゴリズム、データなどの要素が含まれていないため、558万ドルは「誤解を招く」と主張。それでも、同アナリストは、より大きな視点で見れば、このスタートアップは、より低コストのトレーニングが可能であることを実証するイノベーションを導入したと述べている。