CoreWeave、ビットコインマイナーCore Scientificを90億ドルの株式交換で買収

CoreWeaveがCore Scientificを買収

AI(人工知能)クラウドコンピューティングのスタートアップ企業CoreWeave(コアウィーブ)は、ビットコインマイナーCore Scientific (コア・サイエンティフィック)を90億ドルの株式交換で買収し、AIインフラ拡張のための1.2ギガワットの電力と977ビットコイン(Bitcoin/BTC)を獲得した。

日本語訳:
CoreWeaveがCore Scientific (CORZ)を買収

CoreWeaveは、テキサス州に拠点を置くビットコインマイナーCore Scientificを90億ドルの株式交換で買収することで合意。これにより、CoreWeaveは1.2ギガワットのデータセンター電力を獲得。2025年7月7日(月曜日)に発表されたこの取引は、CoreWeaveのAIインフラ能力の拡張と、全米で1.2ギガワットを超えるデータセンター電力へのアクセス確保を目的としている。

Core Scientificの株主は、合併後の株式保有比率10%に満たない、CoreWeaveのClassA株式0.1235株を受け取る。この買収により、Core Scientificの株価は1株あたり20.40ドルとなり、6月下旬の終値に対して66%のプレミアムが付く。

両社の取締役会は、既にこの買収を承認しており、規制当局の承認とCore Scientificの株主による株主投票を条件に、2025年第4四半期に完了する予定だ。

今回の背景と過去の買収への試み

Core Scientificは、ビットコイン価格の下落とエネルギーコストの上昇を受け、2022年12月には連邦倒産法第11章に基づく破産申請をしている。

その後、同社は事業再編し、2024年初頭に事業を再開。ナスダックにCORZのシンボルで上場した。2024年6月、Core ScientificはCoreWeaveからの10億ドルの買収提案を低すぎるとして拒否したものの、両社は2同年後半に締結された12年間、100億ドル(約1.5兆円)規模のインフラホスティング契約を通じて提携を継続。今回の買収により、CoreWeaveはこの契約を終了し、代わりに施設の完全な所有権を取得する。この変更により、CoreWeaveは将来のリース料の支払いを回避しつつ、重要なインフラの支配権を確保する。

CoreWeaveのAIインフラの拡張

NVIDIA GPUを搭載した高性能コンピューティングクラスターをレンタルするCoreWeaveは、近年急速成長している。

同社はMicrosoftやOpenAIなどの大手顧客にサービスを提供しており、低コストの電源へのアクセス拡大に注力。今回の買収により、AIインフラにおける事業運営を強化し、物理的な拠点と長期電力契約を獲得することで、第三者を介したリース契約を利用せずに生産能力を増強することが可能になる。

今合併により、米国の多くの州に広範なデータセンター施設が展開されることになる。

 

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