ロシアの仮想通貨マイニング法の採択が再び延期
ロシアの議員は仮想通貨マイニングを合法化する法案がロシア議会に再提出されたことが分かった。
ロシア議会の情報政策委員会のアントン・ゴレルキン(Anton Gorelkin)副委員長によると、仮想通貨のマイニングを合法化するための法案は、11月に下院に初めて提出され、追加の協議を経て、ロシア議会下院に再提出される予定である。同議員は、規制の検討は難しいプロセスであると説明したうえで次のように語っている。
法案の共同提案者として、法案が延期されることを確認できます。今年は何らかの形でそれを実装できることを願っています。
大半のロシア国内政府機関が仮想通貨の支払いに反対
ロシアの国会議員やその他の当局者は、1年以上にわたり、仮想通貨関連の操作を規制する方法について熟考してきた。
同法律は、マイニングを合法的な事業活動として認め、関与する事業体および個人に所得を税務当局に報告することを義務付けることを目的としている。草案の規定によると、マイナーは海外でコインを販売したり、ロシアの特別な法的制度の下で運営されているプラットフォームで販売できるとのこと。制裁の中で国際決済における仮想通貨の潜在的な使用に関心を示しているにもかかわらず、ロシアのほとんどの政府機関は、国内での仮想通貨の支払いを許可することに依然として反対しているのが現状だ。
ロシア当局は「灰色の」仮想通貨マイナーの責任を導入したい
現在のバージョンで承認された場合、法律は広告やその他の形式の仮想通貨を無制限の視聴者に宣伝することも禁止する。
ロシアの国会議員は、12月に一度、その採用を延期しており、当初の計画では、2022年末までに法律の投票を行う予定であった。収益性の高いビジネスに加え、仮想通貨の抽出は、多くの一般的なロシア人にとって人気のある収入源となっている。しかし、自宅でのマイニングは故障や火災の原因になっていると非難されており、住宅地でのマイニングを禁止する提案につながっている。
先日、下院の金融市場委員会の委員長であるアナトリー・アクサコフ(Anatoly Aksakov)議員は、いわゆる「グレイ・マイナー」または電気を盗んでマイニングしたり、ハードウェアを不法に接続したりする人々に対する責任を導入する別の法案を議員が準備していることを明らかにした。