Coinbase、PlasmaChainとBase Appを発表しWeb3戦略を加速

PlasmaChainとBase Appを象徴する未来的なビジュアル。スマートフォンと発光するプラズマリング、ブロックチェーンネットワークを背景に描いたデジタルイメージ

コインベースがBase をPlasmaChainへリブランドと技術アップデート

コインベース(Coinbase)は、レイヤー2ネットワーク「Base」を「PlasmaChain」へとブランド変更した。

今回の発表は、ネットワーク性能の強化とエコシステム拡大を目的とした大規模な取り組みである。最大の注目点は、新たに導入された「Flashblocks」で、ブロック生成速度が従来の2秒から200ミリ秒に短縮され、処理速度は10倍に向上した。これにより、PlasmaChainは業界屈指の高速性を誇るレイヤー2ネットワークとなった。

さらに、MagicSpend機能が追加され、ユーザーはCoinbase残高を利用してガスレスで取引できるようになった。手数料を気にせずスムーズに取引ができる環境は、ユーザーエクスペリエンスの向上につながる。また「Base Build」プログラムが始動し、100万人の開発者参加を目指すほか、開発者向けのサポート体制を強化している。

Base Appの登場とスーパーアプリ戦略

コインベースは、ウォレットを「Base App」にリブランドし、ソーシャル機能、決済、取引、チャット、アプリディスカバリーを統合したオールインワンのスーパーアプリを公開した。

Base Appは、Farcaster対応のオープンなソーシャルネットワークを備え、クリエイターがコンテンツを所有し、フォロワー数やブランド契約に依存せず収益を得ることが可能である。さらに、統合された取引機能、NFT管理、AIエージェントによる暗号化チャットを搭載している。

決済面では「Base Pay」が導入され、USDCを使った即時かつ手数料無料の支払いが可能になった。また、数百種類のミニアプリが利用でき、ユーザーは「ベースアカウント」によるシングルサインオンで、ゲームや金融アプリなどを追加ダウンロードなしで利用できる。これにより、CoinbaseはMetaやWeChatに並ぶスーパーアプリ競争に本格的に参入し、オンチェーンでのソーシャルと金融サービスの融合を加速させている。

Base Appは現在ベータ版で、待機リスト登録ユーザーに提供中である。今回の取り組みは、分断されたWeb3体験を一元化し、より多くのユーザーをオンチェーンに引き込む重要な一歩となっている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム