中国・雲南省、マイニング業者へ電力供給停止措置
中国の地元メディアの報道によると、ビットコインハッシュレートで中国で4番目に大きな雲南省の電力会社は、仮想通貨マイニング企業に対し、電力を供給しないように命じられていることが分かった。
地元情報筋によると、中国雲南省の保山市当局は、ビットコインマイニング企業の取り締まりを拡大。それに関連し、電力会社に対してマイニング企業への電力供給を停止するよう命じているようだ。11月30日、中国の仮想通貨ライターのコリン・ウー(Colin Wu)氏は、電力会社に発行された公式文書のような書類の写真を掲載している。ツイートには、以下のように記載されている。
Several miners told Wu that Baoshan, Yunnan, where China’s crypto mines are located, received a ban on November 30, requiring the power station to stop supplying power to the miners. Yunnan is the third largest mining place in China after Sichuan and Xinjiang. pic.twitter.com/1zAhcTLmXi
— Wu Blockchain(Chinese Crypto Reporter) (@WuBlockchain) November 30, 2020
いくつかのマイニング企業は、拠点がある雲南省保山市から11月30日付け禁止令を受け、発電所からマイニング企業への電力供給を停止するよう要求したとウー氏に語った。雲南省は、四川省と新疆ウイグル自治区に次ぐ中国で3番目に大きなマイニング拠点だ。
ウー氏によると、禁止はおそらく「経済的利益」によって通知されたものであり、北京側の仮想通貨マイニングを鎮圧させたいという願望を示すものではないと付け加えている。
この件についての影響を過大評価する必要はありません。仮想通貨マイニングに対する中国の地方電力会社の態度は、政治的圧力よりも経済的利益への要求によって変化します。
相関関係は因果関係にはほど遠いものの、禁止は、グローバルハッシュレートが24時間で約10%低下した時点と一致しているようだ。
ケンブリッジ大学ビットコイン電力消費指数より画像引用
イギリスのケンブリッジ大学によるBECI(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index=ビットコイン電力消費指数)によると、雲南省は2020年4月時点で、新建省、四川省、内モンゴル自治区に次ぐ、中国で4番目に大きいマイニングハッシュレート地域である事が分かっている。
6月、ウー氏は、雲南省政府が64カ所の無許可マイニング企業に対し、操業停止を命令したことが報告された。しかし、そのうち7業者がまだ建設中で、政府は、マイニング企業が地元の水力発電所にどのように配線されているかなど、脱税と安全保障上のリスクをあげ、歓迎していない意向を明らかにさせている。
Breaking: This Friday night, a fire occurred in a large #Bitcoin mine in Yunnan, China, causing thousands of bitcoin mining machines to be destroyed. The local police were investigating. pic.twitter.com/t33UrVEjmF
— BlockBeats (@BlockBeatsChina) June 14, 2020
同じ月、地元のビットコインマイニング企業で火事が発生し、何千ものユニットが焼却されたことが分かっている。雲南省の水力発電所での5月29日、6人が死亡、5人の負傷者が発生した爆発事故に続くかのように取り締まりが強化されており、地域の水力発電所に関する安全基準のより大きな施行を促したと信じられている。
なお、前後するが今年4月、雲南省の国家電網公司は、ビットコインマイニング企業への電力不正転用に対し、電力会社に警告文書も発行している。