CoinbaseはAppleの新しいポリシーを非難
10月に発表されたAppleの厳しい新NFT(非代替性トークン)規制の結果、CoinbaseのWallet iOSアプリケーションではNFT取引がサポートされなくなったことに対して、CoinbaseはAppleを非難していることが明らかになった。
You might have noticed you can’t send NFTs on Coinbase Wallet iOS anymore. This is because Apple blocked our last app release until we disabled the feature. 🧵
— Coinbase Wallet (@CoinbaseWallet) December 1, 2022
当NEXTMONEYの特集記事「Coinbaseウォレットが Ripple のネイティブトークンを不可解に削除」で報じているように、12月1日、Coinbase WalletはTwitterで、市場評価額が2兆円を超えるハイテク企業が、アプリ内販売を通じてガス料金の30%を引き出すため、最新バージョンのアプリをブロックしたと主張したとのこと。また、Coinbaseは、Appleが同社ウォレットの最新リリースをブロックしたため、ユーザーがNFTを送金できなくなったと主張しているとのこと。
同社によるとAppleは、NFTへの顧客による投資と仮想通貨エコシステム全体の開発者の革新を犠牲にして企業収益を保護するため、新しい制限を制定することによってCoinbase WalletのNFT取引を停止したいと述べているとのこと。この決定によって影響を受けるウォレットソフトユーザー、つまりiPhoneを使用している人は、そのNFTを他のウォレットに移動することがかなり難しくなると思われると考えられている。そのため当社は、禁止は誤りであったかもしれないと述べ、何か懸念があれば、Appleに連絡を取るよう促したとのこと。
Apple独自のアプリ内課金は明らかに無理な話なのか
NFTは公式に禁止されていなくても、Appleのモバイルアプリストアでは30%の厳しい取引税が課されており、開発者はそのガイドラインを遵守できない場合、ストアからアプリを削除されることになる。
This is akin to Apple trying to take a cut of fees for every email that gets sent over open Internet protocols.
— Coinbase Wallet (@CoinbaseWallet) December 1, 2022
Coinbaseによると、ブロックチェーンやNFTの仕組みに詳しい人であれば、これは明らかに無理な話であり、Apple独自アプリ内課金(In-App Purchase)の仕組みが仮想通貨を扱わないため、たとえ遵守したくてもできないとの見解を示している。さらに開発チームは、Appleが利益保護政策を導入し、仮想通貨エコシステム全体の開発者の革新を犠牲にしていると指摘。これが間違いであるためこの問題についてさらに議論するため、Appleに要請している。
Apple has also threatened to withhold Twitter from its App Store, but won’t tell us why
— Elon Musk (@elonmusk) November 28, 2022
一方で、Twitter社買収によって同社新CEO(最高経営責任者)となったイーロン・マスク(Elon Musk)氏は、AppleがApp StoreからTwitterアプリを削除すると脅しているとして、Appleを非難。Appleが理由を特定することなくApp StoreからTwitterを削除しようとしているとツイートしている。しかし、これに関して同氏はAppleのティム・クック(Tim Cook)CEOと面会したことで、両者の間で事態は解決しており、TwitterがApp Storeから削除される可能性があるというのは単なる誤解だったと主張した。