バイナンス、韓国に仮想通貨取引所を設立

バイナンス、韓国に仮想通貨取引所を設立

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが3月31日、韓国に仮想通貨取引所「Binance KR」を設立すると発表した。同取引所は、ローカル市場向けの取引所の運営・開設をサポートする同社サービス「Binance Cloud」を介して立ち上げ、バイナンスのマッチングエンジンや、セキュリティ管理システム、スポット取引の流動性を提供する。

取り扱い銘柄は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)、取引所コインのバイナンスコイン(BNB)、バイナンス独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」で発行されている韓国ウォンのステーブルコイン「バイナンスKRW」(BKRW)をサポート。テザー(USDT)やBUSDも近く上場を予定する。

バイナンスは、KRWbを開発したフィンテック企業BxB Incの買収と同時に、「Binace KR」の展開を発表。昨年末にも、韓国に現地法人を「Binance Co.Ltb」として登録していた。Binance KRは近く公開予定。4月2日には登録と入金の受付を開始し、4月4日には取引、4月9日には出金をスタートさせる。バイナンスCEOのCZ氏は、Binance KRの開設にあたり、次のようにコメントしている。

「Binance.comの取引の深さ、セキュリティ、取引速度を担保したBinance KRを通じ、韓国のユーザーにデジタル資産プラットフォームを提供できることを嬉しく思う。また、BKRWの取引ペアをリストするという我々の決定により、仮想通貨を韓国ウォンにシームレスに接続できるようになる」

バイナンスは、マルタに拠点を置く中華系最大の仮想通貨取引所で、2017年7月に設立。続々と海外展開を進めており、2019年11月には、シンガポールで開催された大型ミートアップ「バイナンス スーパーミートアップ」で世界中の全法定通貨に対応する計画を公表している。