マルタ金融当局、2つの仮想通貨取引所へ警告
マルタ金融サービス機構(MFSA)は、国内での運営が認可されてなく、規制されていない2つの仮想通貨取引所について警告を発した。MFSAの警告発表によると、今回警告対象となった仮想通貨取引所はCOINMALEXとCrypto Foxtradesの2社。両者ともに運営のためのライセンスを取得しており規制されていると主張している。
Crypto Foxtradesは「MFSAによるカテゴリー3の投資サービスプロバイダーとしてライセンスを取得し、規制されている」と謳っているとのことだが、これについて以下のように警告を発した。
「MFSAは、Crypto Foxtradesがマルタの登録企業ではなく、マルタの法律に基づいて免許またはその他の方法で認可された取引所やその他の金融サービスを提供するためにMFSAによって免許またはその他の方法で認可された企業でもないことを、マルタ国内外の一般の方に警告したいと思います。」
またCOINMALEXは「仮想通貨取引所を通じた収益性の高い仮想通貨取引に基づき、最高品質の信託財産管理を提供している」とし、事業体はマルタの住所で運営していると主張しているが、MFSAはそうではないと考え以下のような警告を発した。
「MFSAは、COINMALEXがマルタ国内および海外において、マルタの法律に基づいて金融サービスを提供するために、MFSAによって認可されていないことを警告したいと考えています。さらに、COINMALEXは、資金損失のリスクが高い怪しげなスキームである可能性が高いことが示唆されています。」
これらの観点から警告を発せされた2社の取引所については、取引を行わないようにするようアドバイスしている。
過去にはBinanceに対して警告する発言も
MFSAは2月21日にも、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスに対して「マルタで営業するためのライセンスを取得したことはない」と警告をしており、バイナンスの本拠点はマルタではないことが明らかになっている。バイナンスのCEOは翌日に「パートナーまたは直接運営されている事業体が世界に数多くある」と釈明した上で、主要な拠点やオフィスの所在地については名言しなかった。