ロイター通信の報道によれば、アメリカのクレジットカード発行事業等をてがける大企業の「アメックス (アメリカンエクスプレス)」が今月の9日に中国のクレジットカード決済の承認を中国中央銀行から受けたことが明らかとなった。
また、中国国内の決済企業のLianLianとアメックスも提携しており、今後の中国元の決済システムを築いていくだろうとされています。
アメックスは、どの海外の有名な決済カードよりも早く、そして初めて中国市場のEコマースへの直接アクセスを獲得したとしている。これまでは、外国のクレジットカード企業は銀聯カード(Union Pay)と協業しなくては業務事態できなかったが、今後はアメックス独自での業務ができるようになるようである。
リップル社の中国進出の背景
今回のリップル社の中国進出の背景には、アメックスが10年以上斡旋活動を続けてきた結果、以前、中国では海外のクレジットカード決済企業に対して厳格な姿勢をとっていたが、東京オリンピックの開催が予定される2020年には100億円単位でカード決済の活用が予想されている中国のEコマース市場があり、今回の進出に踏み切ったと考えられている。
アメックスはXRPのビジネスパートナーでもあり、ブロックチェーンを用いたシステムの特許を出願したり、スペインにあるサンタンデール銀行とも共同しXRP技術のクロスボーダー決済を迅速に進めるなど、ブロックチェーンを利用した開発を積極的に推進している。
LianLianとは今現在1億5千万以上の登録ユーザーを保有しており、XRPの決済サービスの依頼企業の送金サービス会社でもあり、このタッグが実現して中国市場の拡大に至ったとされている。
なお、XRPのxCurrent(リップルネット)を両社は利用しており、今回の承認はリップルネットにとってクレジットカード決済が、他の海外カードサービスよりもいち早く優位な立場に立てたのではないかと期待されている。
中国政府と仮想通貨
忠義区の政府では仮想通貨関連のビジネスを禁止しているが、今回のアメックスの一件に関していえば中国行政機関がXRPを高く評価しており、低コストで高性能なクロスボーダー決済における需要が高くなっている中で、今後のXRPの技術開発に注目が集まるのは間違いないといえるだろう。
今回のリップル進出により、中国政府の仮想通貨関連事業者に対する姿勢が少しでも緩くなり、中国国内での仮想通貨に関する規制の緩和が求められている。