絶好調のNFT業界でいくつかの望ましくない兆候が発見される

Nansen がNFTの最新調査を公表

現在好調とみられているNFT市場について、ブロックチェーン分析を手掛ける企業の最新調査結果で、投資家にとっていくつかの好ましくない兆候が見られていたことが分かった。

ブロックチェーン分析プラットフォームNansen (ナンセン)が、新しい非代替トークンスペースに関する最新の調査結果が含まれたレポートをリリース。同レポートによると、NFT業界には健全で“有機的な”成長が大量にあると述べている。

しかし、進歩の良い兆候にもかかわらず、いくつかの望ましくない発見もあり、NFT市場は特定の利益追求慣行によって発見されたままだと述べている。この決定は、トランザクションパターンに基づいており、トークン創設者は、プロジェクトの最初の開始点を購入している可能性があり、これについて「仮装売買」とも呼ばれている。

Nansenのアナリスト、リン・ヤング・ルーン(Lin Young Loon)氏は、ブルームバーグによるメール取材で次のように答えている。

何かがおかしいように見えますが、それらは互いに直接販売されていないため、間違いなく仮装売買の証拠を非難するものではありません。彼らが最終的に販売するウォレットは関連しているかもしれませんが、それははるかに厳密な研究を必要とするでしょう。


NFT市場サージ

世界初で最大のNFTマーケットプレイスで、最近頻繁に名前が聞かれるようになったOpenSeaは、NEXTMONEYの特集記事「NFTの熱狂が続きOpenSeaの取引量は2021年7月に950%近く急増」で報じたように、2021年7月、記録的な取引量を報告。同プラットフォームは、8月に15億ドル(約1,646億円)を上回ったと述べた。これらの数字は、NFT業界での活動の大幅な急増を示しており、NFT市場のこれまでの取引量は24億2000万ドル(約2,657億円)となっている。

市場の急増を示すのは数字だけではない。毎週市場に注がれる注目度の高い活動は、取引量とはまた別の指標として取れる事ができ、NEXTMONEYの8月24日付けの特集記事「VisaがCryptoPunkのNFTを160,000ドルで購入し、NFT市場に一歩踏み出す」で報じたように、金融サービス大手のVisaがビジネスの最初のNFTを購入し、史上へ参入している。Visaに加え、他の有名人もNFTへの参入を計画しており、中国企業のAlibabaは、「中国の大手電子商取引アリババがNFTマーケットプレイスを立ち上げ」で報じたように、中国の都道府県政府が支援する独自のNFTマーケットプレイスの立ち上げを計画している。

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