FBIがナイジェリア仮想通貨犯罪捜査官向けトレーニング演習を実施
米国政府がFBI(Federal Bureau of Investigation=米国司法省連邦捜査局)を通じ、ナイジェリアの仮想通貨犯罪捜査官向けのトレーニング演習を組織したと、米国ミッションナイジェリア(USMN)が発表したことをツイッター上で発表した。
.@TheJusticeDept’s #OPDAT @StateINL funded ICHIPs in @USEmbassyAddis and @USinNigeria and @FBI and @US_AU provided cryptocurrency basics webinar to more than 50 investigators and prosecutors in Nigeria to enhance Nigerians’ ability to investigate cryptocurrency. pic.twitter.com/LDOrEsjUwn
— U.S. Department of Justice – International (@USDOJ_Intl) August 25, 2021
ナイジェリアの地元メディアFinancial Watch Nigeriaによると、この仮想通貨犯罪捜査官向けのトレーニング演習では50人を超えるナイジェリア捜査官と検察官が参加。USMNは、8月25日(水曜日)のツイートで、トレーニング演習がAddis&AbujaのInternational Computer Hacking&IP Attorney Advisers(ICHIP)と共同で行われたことを明らかにした。さらにUSMNは、調査員が演習から学んだことを説明し、ツイッター上で次のように述べた。
トレーナーは、仮想通貨の犯罪的使用のパターンと傾向を共有し、犯罪企業が仮想通貨を使用するさまざまな方法を説明しまし。
FBIとナイジェリアの間のこの協力は、ナイジェリアが仮想関連犯罪の発生急増に取り組み続けている事が背景にある。ナイジェリアは、いくつかの仮想詐欺事件への取り組みや、悪名高いInksnation仮想通貨ポンジースキーム(詐欺)首謀者の逮捕に成功しているが、同国を舞台に繰り広げられた多くの仮想通貨関連の犯罪は未解決のままである。
仮想通貨詐欺事件多発するナイジェリア
近年ナイジェリアでは多数の仮想通貨詐欺事件が発生しており、過去にナイジェリア証券取引委員会のような機関に、仮想通貨関連の活動を思いとどまらせる公の警告または勧告を発行するよう促している。
しかし、これらの警告や中央銀行による制限にもかかわらず、ナイジェリア国内の仮想通貨への関心と仮想通貨の使用は増え続けている。仮想通貨犯罪捜査官向けのトレーニング演習に続いて、当局は今、これまでナイジェリアを仮想詐欺師の安全な避難所にした犯罪者に対し、より対処を厳しく厳罰化することを望んでいる。