OpenSeaの取引量が950%近く上昇
最大のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスであるOpenSeaの取引量が、非代替トークンへの熱狂が続く中で、急増したことが明らかになった。
OpenSeaは、過去30日間で12億2,000万ドル(約1,344億円または387,100 ETH)のボリュームを達成し、DappRadarごとに、過去30日間から約950%の増加を遂げた。
The Blockより画像引用
仮想通貨専門メディアサイトのThe Blockのデータによると、2021年8月、取引所の取引量は8億ドル(約881億円)近くに上り、7月の2億8400万ドル(約312億円)と比較すると、驚くべき高い数値を記録している。Openseaの取引量増加の一因としては、ネイティブトークンの価格上昇が挙げられており、イーサリアムブロックチェーンの背後にあるネイティブトークンは先月から約70%上昇し、現在約3,200ドルで取引されている。
NFTは通常、イーサリアムで値がつけられることが多く、イーサリアム価格の上昇はNFT市場への新規参加者の妨げにもつながるため、NFT需要が増加することで仮想通貨トレーダーにとって、イーサリアムがより魅力的になる可能性がある。さらに、Openseaでは過去30日間で136万件のトランザクションが発生しており、これは、過去30日間で180%増加を意味している。
NFTの高騰は投資家の動きが活発化しているのか
NFT価格の上昇は、仮想通貨投資家の投資が活発になっている証拠かもしれないと、仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)のパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CTO(最高技術責任者)は話している。
なかでも注目したいのが、人気アルトコインの一つであるソラナ(Solana/SOL)が8月16日(月曜日)に30%近く急上昇し、史上最高値を記録するなど、NFT界隈が盛り上がりを見せている。しかし、NFTを牽引しているのはこれらの要因だけでなく、デジタルアーティストのビープル(Beelple)氏の手掛けた作品、「Everydays: The First 5000 Days」がオークションサイトChristie’s(クリスティーズ)で、6,900万ドル(約76億円)もの高額で落札され、生存するアーティストの中で最も高額なNFTとして注目されたことなどが挙げられる。さらに、Google検索におけるNFTの検索数は、3月に年初来のピークに達した後に下落傾向にあったが、7月に入ると件数は再び増加していることからも関心の高さがうかがえる。
一方で、OpenSeaは、有名なベンチャーキャピタル会社であるAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)社が主導するシリーズBの資金調達で1億ドル(約110億円)を調達したことも明らかになっている。