国内通貨取引所Liquid(リキッド)がハッキングの被害に
日本の仮想通貨取引所Liquid(リキッド、金融庁 関東財務局長第00002号 平成29年9月29日登録済み)が、Twitter上でハッカー被害に遭い、ホットウォレットへの攻撃により、多額の被害が発生し、取引所に残されていた仮想通貨をコールドウォレットに移したことを公表した。
Important Notice:
We are sorry to announce that #LiquidGlobal warm wallets were compromised, we are moving assets into the cold wallet.We are currently investigating and will provide regular updates. In the meantime deposits and withdrawals will be suspended.
— Liquid Global Official (@Liquid_Global) August 19, 2021
申し訳ありませんが、LiquidGlobalウォームウォレットが危険にさらされたため、アセットをコールドウォレットに移動しています。現在調査中であり、定期的に更新を提供します。その間、入出金は停止されます。
The following assets had been transferred to hacker's following addresses (Further investigation to come):
BTC: 1Fx1bhbCwp5LU2gHxfRNiSHi1QSHwZLf7q
ETH/EWT: 0x5578840aae68682a9779623fa9e8714802b59946
TRX: TSpcue3bDfZNTP1CutrRrDxRPeEvWhuXbp
XRP: rfapBqj7rUkGju7oHTwBwhEyXgwkEM4yby— Liquid Global Official (@Liquid_Global) August 19, 2021
ハッキング被害に遭ったのはシンガポール現地法人QUOINE PTEが利用している「MPCウォレット(暗号資産の入出庫管理に利用)」で、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、トロン(TRON/TRX)、リップル(XRP)がハッカーによって流出したとツイートで公表した。強奪されたビットコインは107BTCとみられており、10回のトランザクションで資金が移動されており、現在価格で470万ドル(約5億円強)に相当する。これらのトランザクションはすべて2つのアドレスから発信されていたことが分かっている。
最も多く強奪されたのはETHとERC-20トークンとみられており、オンチェーンデータによると、ハッカーのイーサリアムアドレスには14,944ETH約4,480万ドル(約49億円)に相当するとみられている。また、ERC-20トークンが2,480万ドル(約27億円)、アンカートークンが790万ドル(約8億6,000万円)、XENO NFTHUBトークンが630万ドル(約6億9,000万円)、コスプレトークンが420万ドル(約4億6,000万円)が含まれていたとのこと。なお、ハッカーに盗まれた資産の総量は8,000万ドル(約87億7,000万円)を超えた
We are aware of the #LiquidGlobal security incident, and the hacker's addresses have been added to the blacklist of #KuCoin. Hope everything is OK. 🙏 https://t.co/IasscGItZH
— Johnny_KuCoin (@lyu_johnny) August 19, 2021
ハッキングの直後、仮想通貨取引所Kucoin取引所のジョニー・リュー(Johnny Lyu)CEO(最高経営責任者)は、Liquidへの支持を表明し、ハッカーが使用するアドレスをブラックリストに登録することを約束した。