CoinbaseがWeb3モバイルDApp、Defiウォレットの提供開始

Coinbaseが限定ユーザー向けサービスを開始

大手仮想通貨取引所Coinbaseは最近、Web3アプリケーションの機能を、限定ユーザー向けに、Web3モバイルDApp、DeFi(分散型金融)ウォレットを正式に提供開始したことが明らかになった。

発表によると、このアップデートによりアプリユーザーは、最近ローンチしたCoinbase NFTOpenSeaなどのマーケットプレイスでNFTを購入したり、CompoundなどのDeFiプラットフォームを通じて借入、貸付、スワップ開始が可能になる。また、Web3モバイルDApp、DeFiウォレットの機能にはホットウォレットとブラウザーが含まれるが、Metamaskのような分散型ホットウォレットアプリとは異なるとのこと。

さらに、今回のウォレットは秘密鍵をユーザーとCoinbase間で分割することが可能になっているため、ユーザーが秘密鍵を紛失したとしても、Coinbaseのライブサポートを通じてウォレットの復旧が可能とのこと。

今回の発表はWeb3やDApp業界の成長によるもの

今回発表されたウォレットとDAppの機能は、MPC(Multi-party Computation)技術によって実行され、取引の正確性が保証された上で、送り手と受け手のプライバシーが確保される。

日本語訳:
今日、ユーザーがcoinbaseアプリから直接web3にアクセスしてエンゲージするのを劇的に簡単にし始めています!

こうしたウォレット実装の背景には、Web3やDApp業界の成長があり、イーサリアム(Ethreum)ブロックチェーン上にロックされた総価値は1,100億ドル(約14兆1,494億円)にまで成長。NFTの売上も過去12カ月で300億ドル(約3兆8,589億円)以上に伸びており、Coinbaseの製品管理ディレクターであるリシ・ディーン(Rishi Dean)氏は発表に際して次のように語っている。

私たちは、すべての人がシームレスかつ安全にweb3に参加できるようにしたいと考えており、本日のサービス開始はそのための新たなステップとなります。われわれは、新しいDAppウォレットとブラウザーの体験を、まず米国でAndroidの小さなサブセットに展開しており、すぐにすべてのユーザーとプラットフォームに拡大する予定です。

ディーン氏によると、選ばれたユーザーはNFTマーケットプレイスでの取引、DeFi融資プロトコルでの活動、分散型取引所でのスワップ実行も許可されるとのこと。