取引所コインベース主導の、仮想通貨の評価団体が設立|「証券」の判断に活躍か

取引所コインベース主導の、仮想通貨の評価団体が設立|「証券」の判断に活躍か

米国最大の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は、特定の仮想通貨または、仮想通貨の開発、使用に影響する可能性があるかを判断する目的として「Crypto Rating Council(CRC)」と呼ばれる、評価団体を設立したことを発表した。

コインベースの公式ブログに知て発表された今回の内容では、特定の仮想通貨に対する判断はもちろん、トークンを発行する仮想通貨企業が現在の、米国連邦証券法に準拠しているかを判断する目的もあるという。発表時点でこれらの評価を行う企業および、団体、取引所が発表されており、以下の団体が厳正なチェックを行っていくようだ。

  • Anchorage(アンカレッジ)
  • Bittrex(ビットレックス)
  • Circle(サークル)
  • Coinbase(コインベース)
  • DRW Cumberland()
  • Genesis(ジェネシス)
  • Grayscale Investments(グレイスケール)
  • Kraken(クラーケン)

米国の評価体制の弱点

CRCは今後の活動として、事業者や開発者、一般向けの参照として分析結果を公表し、現時点で発行されている仮想通貨の簡単なレビュー、評価を公開していく。

米国は主に、仮想通貨に関する活動については米証券取引委員会(SEC)が担当しており、仮想通貨やトークンなどに関するガイダンスを発行しているものの、発行されている仮想通貨が証券であるかどうかは、証券法や専門家による分析が必要な状況だ。これについてコインベースは以下のようにコメントしている。

「米国証券取引委員会は有用なガイダンスを発行していますが、特定の暗仮想通貨がセキュリティであるかどうかは、最終的に知識のある技術および証券法の専門家による事実集約的な分析を必要とします。この分析は、一貫して運用するのが難しく、費用がかかり、判断を必要とする可能性があり、法律の専門家(さらには政府関係者)の間で意見の相違を招く可能性があります。」

評価の可視化

そして、これらを解決するためコインベースが主導となり、今回発表したCrypto Rating Council(CRC)が活躍するという。また既に、CMCの分析フレームワークに関する詳細が発表されており、分析フレームワークは「スコア1〜5」で評価される。

「スコア1〜5」で評価した場合、スコア1は、評議会の独立した分析が、資産に従来の規制された有価証券一致する特性がほとんどまたは、全くないことを意味する。それとは逆にスコアが5の場合は、評議会の分析では、資産には有価証券としての扱いと強い一貫性のある多くの特性があることが示唆されるようだ。

CMCの評価メンバーは現時点で8団体であるが、発表では今後もメンバーを追加する予定であることを発表しており、より多く修正された資産スコアを発表していく。