ワンコイン共同創設者、判決が2020年7月まで延期
デジタル通貨詐欺で判決待ちとなっていたワンコイン（Onecoin）の共同創設者の判決は、米国政府からの遅延の申し立てを受けて、3か月延期されることになり、2020年7月に延期されることが決定した。4月7日、ニューヨーク南部地方裁判所は、ワンコインの共同創設者の兄弟であり、現在逃亡中のルハイグナトフ氏（別名 “Cryptocurrencyの女王”）の兄弟である、コンスタンチンイグナトフの刑期を延長する申立てを承認したとのことで、2020年7月8日に延期された。
延期の理由として、4月6日付けの書簡で、米国政府はイグナトフの協力が「まだ完了していない」ためと主張しており、今後イグナトフ氏の当局へのさらなる協力が続けられるものとされている。
ワンコインは2014年に創設された仮想通貨プロジェクトで、仮想通貨業界で起きた最も悪名高い詐欺のひとつだとされており、世界中の投資家に対して高配当を約束し誘致する詐欺で44億ドルをあげていた。この件に関しては最近、2019年11月に共同創設者コンスタンティン・イグナトフ氏に続いて、複数の偽の会社やオフショア口座、詐欺投資スキームの幅広いネットワークを使って、だまし取った約4億ドル（約433億円）の資金を洗浄していたとして、弁護士のマーク・スコット氏に対しても有罪判決が出ている。
ワンコインの創設者であるイグナトフ氏は、2019年3月にロサンゼルス国際空港で逮捕された後、詐欺に関連した罪で有罪を認め、当局と協力して姉のルハを捜し出しているほか、マークスコットとの訴訟においても協力しているようだ。今回、判決が伸びたことにより、さらなる詳細な調査が可能になるとみられているため、今後の展開に注目していきたい。
