ベネズエラのピザハット、ビットコイン決済が可能に
米国の大手ファーストフードチェーン「ピザハット」が、ベネズエラで最も古い店舗において、ビットコインやその他の仮想通貨での決済を可能にしたことが分かった。
これにより、ピザハットの顧客は、仮想通貨で注文の支払いを行うオプションを利用できるようになり、有名なフランチャイズが世界のどこでも、あらゆる種類の仮想通貨決済を受け入れるのは、これが初めてである。
今回のピザハットの仮想通貨支払いには、ラテンアメリカの仮想通貨支払い処理業者であるCryptoBuyerとのパートナーシップにより可能になっている。また、ピザハットでは、BTC、ETH、DASH、LTC、BNB、USDT、BUSD、DAI、およびXPTでの支払いが可能となる。さらに、ビットコインATMの設置、国内のいくつかの有名な小売業者とのコラボレーションなど、国内で仮想通貨を促進する多くの機会となっているようだ。
ビットコインとピザには深い関係があり、2010年に初めて仮想通貨が法定通貨以外の商品と交換されたのがピザであるのは有名な話だ。
仮想通貨決済の拡大
ピザハットが仮想通貨決済を導入したことでベネズエラでは他の企業もこれに続いており、ベネズエラ最大のデパート「Traki」までも仮想通貨専門の部門を立ち上げている。その他にも、バーガーキング、インターコンチネンタル、タマナコホテルチェーン、エクセルシオールガマスーパーマーケットチェーン、ファーマラト薬局などが仮想通貨決済に対応している。
ベネズエラではある種の革新を求めていた国民が多く、ピザハットベネズエラ事業のゼネラルディレクターであるRichardElKhouri氏は、フランチャイズは技術革新と同じペースで進化し、進むことを目指していると語っている。というのも、米国によって課された経済制裁とベネズエラ政府の政治腐敗の影響もあり、ラテンアメリカの国でビットコインや他の仮想通貨への関心が高まっているとの背景がある。
ベネズエラの仮想通貨コミュニティもこの動きに満足しているようで、BinanceLatamのコミュニティマネージャーであるMariangelGarcía氏もBUSDで既に、ピザを購入しているようだ。