BitMEX (ビットメックス)に新CEO就任決定
米国当局による訴訟が進行中のなか、Bitmex(ビットメックス)を運営する親会社HDRGlobal TradingLimitedのホールディンググループ、100xGroupとBitMEXの両方の元CEO(最高経営責任者)であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏を含む、取引所の共同創設者として新CEOの任命が発表された。
12月1日に100xGroupは、ドイツ証券取引所の元最高経営責任者であるBorse StuttgartGmbH(ベールゼシュトゥットガルトGmbH)のアレクサンダー・ヘプトナー(Alexander Hoptner)氏が2021年1月付でCEO任命を発表。ヘプトナー氏は100xの取締役会に加わることも併せて発表された。
新CEO就任に際し、ヘプトナー氏は次のようにコメントしている。
100xGroupに参加できることを誇りに思う。なぜなら、私は創設者と従業員のグローバルな野心と大胆さを共有し、生活を向上させる仮想通貨テクノロジーのエコシステムを作成しているからだ。この業界の未来は、機関投資家と個人投資家の両方にとって革新的かつ流動的で公正に規制された取引環境を提供する人々にますます属するだろう。
同氏は、ヘイズ氏の緊急交代として10月8日付でCOO(最高執行責任者)から昇進した100xの現暫定CEOであるヴィヴィアン・クー(Vivien Khoo)氏からCEOを引き継ぐという。
NEXTMONEY「マネーロンダリング違反で、BitMEXを民事訴訟の提起と刑事告発へ」でも報じた同社への訴訟問題。BitMEX創設者であるヘイズ氏のほか、ベン・デロ(Ben Delo)氏、サムエル・リード(Samuel Reed)、グレゴリー・ドワイヤー(Gregory Dwyer)氏が、米国のマネーロンダリング法に違反し、国内の顧客に違法なデリバティブ商品を提供したとして非難されているものだ。なお、被告人となった4人は全員、10月8日に1100x執行責任役からすでに立ち退いている。
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リード氏は10月1日に逮捕され、500万ドルの債券を投じた後、翌週釈放されており、残りの被告人はいずれも米当局によって逮捕されていいない。ヘイズ氏は香港に残ると予想されており、8月に検討されていた米国への引き渡し条約を一時停止している。