カルダノが新たな資金配分でネットワーク強化へ
カルダノコミュニティは、分散型資金調達モデルのもと、ブロックチェーンネットワークのアップグレードを支援する大規模な資金提案を承認した。
Thank you everyone for your support and trust. Let's get it done. https://t.co/Z7cAbWhg54
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) August 3, 2025
Charles Hoskinson
皆様のご支援とご信頼に感謝いたします。ぜひやり遂げましょう。
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Input Output
Cardanoコミュニティは歴史を築きました。史上初めて、コア開発資金がコミュニティによって直接承認され、分散型ガバナンスの新時代の幕開けとなります。皆様のご支援に感謝申し上げます。これは単なる信任投票ではなく、進歩への共通のコミットメントです。多くの実績あるエコシステム貢献者が皆様の投票を待っていますので、この勢いを維持して行きましょう。未来はともに築かれていきます。
スケーラビリティや開発者体験の改善、透明性の向上などを目指した技術的取り組みが計画されており、コミュニティ主導の意思決定と責任ある運営の強化が進んでいる。
開発チームであるIOE（Input Output Engineering）は、約9,600万ADA（約103億円相当）の資金提供をコミュニティから承認された。この提案は2025年8月2日（土曜日）に発表され、約74%の支持を得た。
今回の資金は、カルダノのスケーラビリティや開発体験、相互運用性の強化に活用される。代表的な取り組みには、処理能力を高めるOuroboros Leios、高速で低コストのトランザクションを可能にするHydra、起動時間を短縮するMithril、ノードの柔軟性を高めるProject Acropolisなどが含まれる。これにより、ユーザーと開発者の利便性向上が期待されており、Input Outputの幹部は今回の承認を「カルダノの将来に対する信頼の表明」とし、誠実な進行と透明性ある報告を徹底する姿勢を示している。
資金配分と監視体制の整備
承認された資金は、事前に定められたマイルストーンの達成に応じて段階的に配分される。
カルダノのメンバー組織Intersectが進捗（しんちょく）を管理し、説明責任を担う。また、スマートコントラクトや監視委員会も導入され、資金の適切な使用が保証される体制が構築されている。
IOEは、毎月の進捗レポートやエンジニアリングタイムシート、四半期ごとの予算報告を公開することで、資金の運用状況をコミュニティに共有し、透明性を高める方針だ。さらに今後は、Cardano Developer Ecosystem Coalitionを含む外部ベンダーとの連携も進める予定となっている。
エコシステム全体への支援拡大の動き
IOEへの資金承認を受けて、Input Outputのティム・ハリソン氏は、カルダノエコシステム内の他プロジェクトへの支援にも注目すべきと述べた。彼は、コミュニティの代表者であるDRepsによる投票が、今後の発展に不可欠であると強調した。
その一例として、カルダノベースのミームコイン「Snek」は、主要取引所への上場支援を目的に500万ADAの資金提案を提出している。これに対し、カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏は、資金提供を債券形式とし、3年をかけて返済する持続可能なモデルを提案した。また、たとえ著名なプロジェクトであっても、財務基金が上場費用を補助すべきではないとの立場も改めて示している。
