OKXが欧州決済を変える自己管理型ステーブルコインカードを開始

欧州で導入されるOKXステーブルコイン決済カードをイメージした抽象的なデジタルアート。暗号資産決済インフラの拡大を象徴するビジュアル。

欧州でOKXがステーブルコイン決済カードを導入し日常利用が加速

EEA(欧州経済領域)でのサービス開始により、ユーザーはUSDCやUSDTを販売時点で即時にユーロへ換算し、既存のカード決済ネットワークで利用できるようになる

自己管理型ウォレットと統合した仕組みは、オンチェーン決済と従来の金融基盤を結びつける新しいインフラとして注目されている。OKXは、ステーブルコインから支払いが可能な「OKXカード」と、自己管理型アプリケーション「OKX Pay」を欧州で展開した。

Mastercardネットワークと接続することで、支払時にステーブルコインをユーロへ自動換算する仕組みを採用し、事前入金の手間をなくした。ユーザーはApple PayやGoogle Payなどの一般的なモバイルウォレットを利用でき、資産は取引が実行されるまで自己管理のまま保持される。カードは欧州の電子マネー機関Monavateが発行し、KYCやAMLなどのEU基準に準拠して運用されている。

OKXヨーロッパのエラルド・グース(Erald Ghoos)CEO(最高経営責任者)は、欧州の規制整備が進む中でステーブルコイン決済の採用が加速しており、「日常の金融に新しい選択肢をもたらす」と述べた。

手数料無料と高還元で実用性を高める設計

OKXカードは手数料無料を特徴とし、ステーブルコインからユーロへの交換時に0.4%の市場スプレッドが適用される。

報酬制度も特徴的で、一般ユーザーには最大15%、VIPユーザーには最大20%の仮想通貨還元が提供される。自己管理型設計により、ユーザーは資産を保持したまま取引に進める点も強みとなっている。オンライン・実店舗どちらの決済にも対応し、従来のカードと同じユーザー体験を維持しながら、オンチェーン決済の利便性を取り入れた。

ステーブルコインは国際取引において採用が進み、24時間対応の即時決済により企業はコストを60~80%削減できるとされる。コルレス銀行(※海外送金をする際の中継銀行)を介さないことで、手数料や遅延を大幅に抑えられる点も企業利用を後押ししている。

今回の欧州展開は、暗号カード取引が2024年後半から22倍に増加し、2026年1月時点で1日あたり約6万件に達したというデータを背景に進められた。規制順守型のステーブルコイン決済は、今後の金融インフラの重要な一角となる可能性が高い。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム