バイナンス・ラボがBlumに投資
最大の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)のベンチャーキャピタル部門であるバイナンス・ラボ(Binance Labs)は、テレグラム(Telegram)のミニアプリBlum https://t.me/blum/app?startapp=ref_KPhz8MCIUb (ブルーム)という新しいプロジェクトに投資した事がわかった。
@BinanceLabs has invested in @blumcrypto. Congrats to Blum community! 🎉
— Gleb Kostarev (@gleb_crypto) September 11, 2024
BinanceLabsがBlumに投資しました。Blumコミュニティに祝福を!
2024年9月11日(水曜日)、Blumは、4月の立ち上げ以来6,000万人のユーザーを獲得しているDEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)の立ち上げを目的としたBinance Labsからの投資を発表。Binance Labによるこの投資は、次の2つの点でプラットフォームに役立ち、1つは、プラットフォームの開発と成長を加速すること、次に、より多くの仮想通貨愛好家に露出を提供することにある。
Blumの広報担当者は投資額の詳細は明かさなかったものの、この取引にはBlumの将来のトークン供給の一部が含まれていることを確認。Blumのグレブ・コスタレフ(Gleb Kostarev)の共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、Binance Labsからの資金は取引インフラと開発を支援すると付け加えた。Blumはテレグラムミニアプリをリリースしたが、ウラジミール・スメルキス(Vladimir Smerkis)共同創設者兼CMO(最高マーケティング責任者)は、同社が Web3 ゲームを開発しているわけではないことを強調したうえで、次のように語っている。
Blumは、Binance LabsのMVBインキュベーションプログラムを完了した最初の「タップして稼ぐ」Telegramミニアプリです。他の人気の「タップして稼ぐ」プロジェクトとは異なり、Blumはゲームではなく、ゲームの仕組みを活用してオーディエンスを拡大する今後のDEX取引所です。
待望のエアドロップ
コミュニティは、来週9月20日に行われる予定のBlumのエアドロップを心待ちにしていおり、Blumトークンは、エアドロップ後すぐにバイナンスやその他の主要仮想通貨取引所に上場される予定だ。
Blumの今後の計画には、ユーザーがプラットフォーム上で直接トークンを鋳造および取引できるミームパッド機能の導入が含まれているとのことだ。なお、この取引所は、OKX、Bybit、Bitgetなどの有名な仮想通貨プラットフォームとのパートナーシップや、人気アーティストやラッパーとのコラボレーションも行っている。
前CEOからの独立進出を目指すBinance Labs
2018年に設立されたBinance Labsは、世界最大のCEX投資部門として運営されていたが、3月に100億ドル(約1.4兆円)規模のベンチャー部門が旧親会社から距離を置いたことで状況は一変した。
バイナンスへの規制の混乱を受けて、独立した会社となり、SEC(米国証券取引委員会)とDOJ(米国司法省)の検察官は、証券詐欺を含む複数の違反でCEXを訴えている。バイナンスの元CEO、ジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏はこの問題に巻き込まれ、指導的立場から退き、服役。その後、同社はリチャード・テン(Richard Teng)新CEOの下で事業を継続しており、仮想通貨最大の取引所でより優れたコンプライアンスを実施することを同CEOは約束している。