「クレイグ・ライトは、ビットコイン作成の証拠を偽装している」=Bitmessage創設者

「クレイグ・ライトは、ビットコイン作成の証拠を偽装している」=Bitmessage創設者

2019年8月13日に発行された裁判所の文書にて、Bitmessageの創設者Jonathan Warren(ジョナサン・ウォーレン)氏が、自称サトシ・ナカモトのCraig Wright(クレイグ・ライト)氏の裁判にて、ライト氏が提出した文書が偽造されたものだと証言したことが判明した。

現在ライト氏は、故David Kleiman(デビット・クライマン)氏の兄弟Ira Kleiman氏と裁判を起こしている。遺族は、ライト氏とクライマン氏が共に採掘したとする110万BTC(現レートで約1兆1465億円・約108億ドル)の半分を受け取ることを望んでいる。

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ウォーレン氏は、ライト氏がクライマン氏との間で交わした信託ファンド「Tulip Trust(チューリップ・トラスト)」の設立に関するメッセージは、時間的な面で一貫性がないことを理由に偽造したと証言。このメッセージはビジネス契約の文書でもあり、クライマン氏がライト氏に財産管理を許可したという重要な内容になっている。

ウォーレン氏曰く、「The trust process」「Regarding the trust process」「1933」などの件名で2012年11月6日から13日の間に送信されたBitmessageに関して、偽造の可能性が高いと主張している。日付を間違えたのか、スクリーンショットが間違いだったのか、どちらにしても操作されたことには違いない。なぜなら、Bitmessageプロトコルは11月19日まで開始されなかったからだ。ことから、ライト氏が示した証拠が偽造された可能性があると述べた。

またウォーレン氏は、Bitmessageが受信または送信したタイミングとして表示される日付や時間を変更できるものなのかと、裁判官から質問を受けた。ウォーレン氏はメッセージを送信する前に、コンピューターの時間を遡って日付と時間を表示できるようにソフトウェアをごまかすことは可能だと返答。もし本当に偽造されたのなら、随分初歩的なミスだ。

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今回の裁判では、ウォーレン氏が誤解を招くような証言を提出したことも指摘された。氏は、2014年11月にはライト氏を連絡を取り合っていたにもかかわらず、2016年まで彼を知らなかったと証言していた。

なお、いくつかのメディアによると、8月26日までに裁判官が判決を下す可能性があるとみている。ビットコインのジェネシスブロックのアドレスも提示できず、110万BTCにもアクセスできないライト氏に勝ち目はあるのだろうか。