世界最大の半導体チップメーカーのIntelがCoinbaseの株式を所有

IntelがCoinbase CryptoExchangeの株式を開示

世界最大の半導体チップメーカーであるIntelは、米国最大の仮想通貨取引所であるCoinbaseに投資した事が判明した。

Intelは8月13日(金曜日)、6月26日(土曜日)までの第2四半期に3,014株のCOIN株を購入したことを明らかにした。Coinbaseの現在の株価261.25ドル(約28,500円)、発行時点での株式の価値は約787,000ドル(約8,600万円)で、Intelの2,150億ドル(約23兆5,000億円)の時価総額を考えると、この購入はごくわず家である。

4月にCoinbaseがナスダックで上場する前にIntelが株式を購入した可能性があるものの、Coinbaseの株式は5%のしきい値(※1)を下回っている。これは、取引所が公開する前にそれを報告する義務がなかったことを意味しているが、Intelは、上場企業として1億ドル(約109億円)を超える投資を行っているため、SEC(米国証券取引委員会)に開示する必要があった。

(※1)しきい値(threshold)とは…
価格へ反応や変化を起すため、外部からなんらかの量を加えなければならないとき,その量の最小値をしきい値またはスレッショルドと言う。

Intelによる仮想通貨市場への小さな「賭け」

何十年にもわたって半導体市場の主要プレーヤーに君臨するIntelは、3年前にビットコインマイニングの効率を改善するために設計されたシステムの特許を取得している。

同社によるCoinbase株の購入は、取引所の株価が仮想通貨価格と連動して動く傾向があるため、仮想通貨市場への賭けと見られている。たとえば…、Coinbaseの株は、仮想通貨が激しくクラッシュしたのとほぼ同時に5月にヒットした。仮想通貨の強気もここ数週間で価格を押し上げようとしているため、取引所の株価は再び上昇している。

Coinbaseは今週初めに第2四半期の収益を発表したが、これはアナリストの予想を上回っており、Coinbaseは第2四半期に19億ドル(約2,077億円)のトランザクション収益を記録しており、発表後に同取引所の株価は293ドルを超えて急騰している。Coinbaseの株式を取得した他の注目企業には、株式公開以来取引所の株式をすくい上げてきたキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏が率いる投資運用会社のARKInvestが含まれている。CNNによると、ARK Investment Managementは現在560万株以上のCoinbase株を所有しており、ARK InnovationETFは420万株以上の取引所を所有しているとのこと。