仮想通貨取引所ビットフィネックス 、ステーキングサービスに参入へ
大手仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)が、プラットフォーム上で資産を保持して利子を稼ぐことができるステーキングサービスに参入することが、ブロックチェーンメディアThe Blockの報道で明らかになった。対象となるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)系の仮想通貨保有者に対し、年10%の金利報酬を付与する。
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ビットフィネックスのポアロ・アルドイノCTOは、「私たちの既存のユーザー、より広いコミュニティに新しいプロダクトとイノベーションを提供することを約束したい」と述べた上で、「ビットフィネックスのステーキング報酬プログラムは、ユーザーに私たちのプラットフォームでユーザーの保有量を増やすための新しい手段を提供する」と語った。
ビットフィネックスは現在、ステーキングサービスの対象通貨としてEOSとV.system、COSMOS(ATOM)の取り扱いを開始しており、5月からはTezos(XTZ)を追加するほか、今後もステーキング可能な仮想通貨をサポートしていく計画だ。
ステーキングサービスを開始したのは、ビットフィネックスユーザーの声にステーキング導入を求める声があったほか、市場の需要拡大が続いていたからだという。上記の3銘柄をサポート通貨に選んだ理由として、ポアロ氏は、「EOSにとってビットフィネックスは重要なブロック提供者であり、EOSにおける活発な市場」と強調。CosmosとV.Systemsについては、ステーキングサービス対応における知名度の高さを挙げた。
ステーキングサービスに加え、ビットフィネックスは、近い将来にP2P証拠金取引とレディング(貸付)に関連した新しいプロダクト、およびデリバティブをローンチする予定。ステーキングサービスの促進を目的にしたノベルティのプレゼントキャンペーンも展開する。
ステーキングサービスに続々と参入する仮想通貨取引所
ステーキングサービスには、ビットフィネックス以外にも、多くの取引所が展開している。コインベースとクラーケンは現在、Tezosをサポート。バイナンスは、TezosやEOS、ATOMなど15種類以上の仮想通貨をサポートしている。
仮想通貨を取引所に預け入れることで、ユーザーに受動的な利息収入を提供できるサービスを整えるのは、ステーキングサービスの提供事業者だけではない。OKExは3月24日、 レンディングやステーキング、定期預金サービスを1つのインターフェイスに統合。32の仮想通貨で受動的な収入を得られるようにした。
Crypto.comは3月23日、「Crypto Earn」サービスを開始した。プラットフォームにステーブルコイン「トラストトークン」を預金するだけで年利最大12%のリターンを得られるとしている。