仮想通貨取引所ジェミニ、分散型ブラウザのBATを上場

仮想通貨取引所ジェミニ、分散型ブラウザのBATを上場

ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)は4月7日、分散型ブラウザ「ブレイブ」の仮想通貨BATの取り扱いを開始すると発表した。4月24日からBATの預金が可能になり、その後すぐに取引を開始する。

BATは、プライバシー型を重視するブラウザ「ブレイブ」上で使用される、ERC~20規格トークン。ユーザーや広告主を接続して報酬を与えるためのより効率的で効果的なメカニズムを提供するように構築されている。ブレイブは、ユーザーがブラウザ上の広告表示を許可して広告配信を受け取る際の対価として、BATを付与する。BATを受け取ったユーザーは、WEBサイト上のコンテンツクリエイターに対して寄付する際などにも利用することになっている。ブレイブとBATは、Javascriptプログラミング言語によって開発され、オープンソースブラウザを提供する非営利団体・Mozillaの共同設立者でもあるブレンダン・アイク氏が作成した。

仮想通貨BAT(BasicAttentionToken)の特徴・詳細とは?

2018.11.21

ジェミニは、ビットコイン (BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、ジーキャッシュ(ZEC)の5種類の仮想通貨を取り扱っており、BATが6銘柄目となる。BATは、米ドル(USD)、BTC、ETHを取引ペアとし、注文板と大口取引向けの自動システムの両方で取引される。なおBATに関しては、国内仮想通貨取引所GMOコインが3月18日より、販売所形式で取り扱いを始めた。

BATが各取引所で引っ張り凧になっている理由として、ブレイブの人気が世界的に高まっていることが理由にある。ブレイブは3月だけで100万人のユーザーを獲得し、同月時点で月間アクティブユーザーは1350万人まで増加した。ブレイブを提供するブレイブ ソフトウェア社は3月、仮想通貨取引所バイナンスと提携し、ユーザーがバイナンスのサイトを介さずに、ブレイブブラウザ上での瞬間取引(インスタントスワップ)を可能にするなど、様々な施策を打っており、ユーザー数は増加の一途を辿るとみられる。