ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の特徴・詳細とは?

仮想通貨の取引をはじめ、ビットコインを理解したのは良いものの、Bitcoin cash(ビットコインキャッシュ)というビットコインと似た名前をよく目にすると思います。

ビットコインキャッシュは決済通貨として仮想通貨市場に参入し、実際にBCHで決済が可能な店舗も増加しているのです。

今回はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)に続く時価総額4位のビットコインキャッシュ(BCH)の特徴や、ビットコインとは何が違うのかを見ていきましょう。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の最新価格・相場・チャート・評価



ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の特徴・詳細とは?

ビットコインキャッシュは時価総額ランキングで4位に入る仮想通貨ですが、誕生にはビットコインが大きく関わっています。

ビットコインの処理速度はもともと10分程度かかっていました。これだけでも時間がかかりすぎていて、実用には向かないと問題視もされていました。それに加えて、ビットコインの取引量が増えるにつれて、処理速度も遅くなっていきます。

そこでトランザクション処理の速度向上のため、2018年8月1日ビットコインからハードフォークして生まれたのがビットコインキャッシュです。ハードフォークした時点で、ビットコインを取引所などに保有していた人は、ビットコインと同じ数量のビットコインキャッシュが付与されました。

ビットコインキャッシュの誕生について

ビットコインキャッシュが誕生した理由は、ビットコインのスケーラビリティ問題でした。スケーラビリティとは容量のことであり、ビットコインを取引する人が増えるにつれて、送金時間が長くなり、価格の上昇で手数料も高くなっていました。

当初、この問題を解決するために「segwit2x」と呼ばれる取引データを圧縮して収納し、その後、ブロック自体のサイズを拡張する仕組みが提案されました。

この提案が、ビットコインの開発を担っているBitcoin coreというコミュティを中心に支持されていました。ところが、Bitcoin unlimitedと呼ばれる、ビットコインのマイニングを行っているマイナーの団体(主にビットメイン社を中心とした中国の大手マイニングプール)に反対されました。

マイニングプール側が反対した理由については、もしsegwitが導入されると、Bitmain社が独自で開発を行ってきた「ASIC Boost」と呼ばれるマイニングの採掘速度を今までよりもさらに高める機械が使用できなくなるからだと言われています。

こうして、2017年7月18日にビットコインのハードフォークを宣言、segwitのアップデートではなく、ブロックサイズを8MBに拡張することでスケーラビリティ問題を解決する、ビットコインキャッシュが誕生しました。

ビットコインがハードフォークした背景にマイナーの影響が大きかったことから、ビットコインキャッシュは一部の人物・団体に影響を受ける中央集権的なものになっています。

ビットコインの特徴には、国や政府が関与しない非中央集権というものがありましたが、ビットコインキャッシュは逆の中央集権に近い通貨になっています。

そもそもビットコインキャッシュってなに?

ビットコインとどちらが取引速度が速い?

ビットコインとビットキャッシュはハードフォークしたということもあり、類似している点が多くあります。その中で一番の違いは、最大ブロック容量です。

ビットコインは1MB(メガバイト)であるのに対しビットコインキャッシュは8MBに設定されています。単純に8倍の処理ができるということではありませんが、お互いに10分でブロックが生成されるので、最大容量が多いほうが処理は速くなるということがわかります。

しかし、ブロックサイズを拡大することは、トランザクション詰まりの解消というメリットがある一方、「マイニングの不平等化」が起きることが懸念されます。ブロックのデータ容量の大きいビットコインキャッシュでは、データの伝搬速度が遅くなります。

最初にブロックを生成したネットワーク参加者や、高速回線を有している者が次のマイニングを早くスタートできてしまうのです。

この懸念に対してロジャー・バー氏は、「前の会社では、光回線が20年間で300万倍の速さになったのだから、今日1MBのブロックを扱うのが簡単だとすれば、20年後3GBのブロックを扱うことも簡単になっているはずだ」とインタビューで発言しており、今後の技術の発達によって、マイナーの不公平さは軽減されるとの見解を示しています。

リプレイアタック耐性

さらに、ビットキャッシュはリプレイアタックへの耐性も出来ています。

リプレイアタックとは、攻撃者が現存するブロックチェーンの他にわざとブロックチェーンを作り出し、送信者が意図しないブロックチェーンでも仮想通貨を送金させるというものです。

ビットコインキャッシュは、リプレイアタックからユーザーを守るために、「リプレイテクション」を実装しました。方法は、仮想通貨Aを送ったときに、攻撃者が取引内容をコピーして、ブロックチェーン上に仮想通貨Bの取引を記録したとしても、特有の署名がなければ仮想通貨Bを送ることができないようになったのです。つまり、仮想通貨Aの取引をコピーして、ブロックチェーン上に偽の取引を記録しても、特有の署名がないと偽の記録は残らないので、不正に送金できません。

また、ビットコインキャッシュは、マイニングによって特定の期間にブロックが一定数以上見つからないようにするため、マイニングする難易度が自動的に調整されるようになっています。

この機能を採用することによって、最初は採掘効率が悪かったビットコインキャッシュも、徐々にビットコインよりも採掘効率がよくなり、マイニングを行うマイナーの数も増えていくようになりました。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の評価まとめ

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の今後

ビットコインキャッシュ (BCH)は2018年のロードマップで、6〜12ヶ月間の中期計画を発表しています。

ビットコインキャッシュは今後、ブロックサイズの拡大、ブロック生成時間の短縮、ブロックの生成方法変更などを予定しており、より使いやすくなることが予想されます。

また、ビットメイン社の共同設立者である、ジハン・ウー氏やビットコイン長者としても有名なロジャー・バー氏などがビットコインよりもビットコインキャッシュを支持する発言をしており、今後の価格上昇が期待されています。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)は決済として使用されるのか?

ここ一年で、ビットコインキャッシュ(BCH)対応の仮想通貨ATMが急速に拡大しています。特にヨーロッパでは、かなり増加しておりイギリスでは70台ものATMが設置、今後は世界中に設置されると言われています。

また、店舗での決済手段としても使用されており、オーストリアにはビットコインキャッシュ(BCH)に対応した6台のATMがあり、ショッピングエリアとして有名なFührichgasse2にある小売店では、一回の買い物につき5000ユーロ(約65万円)、一日で15,000ユーロ(約197万円)のビットコインキャッシュ(BCH)での買い物に対応しています。

また、ビットコインのATMは世界で3500台あると言われています。この1年で4倍の増加です。金融危機が起きれば、そのATMに人々が殺到することもありえます。そして、北アメリカが全体の70%以上のシェアを誇っており、その次に多いのがヨーロッパです。アジアでは、全体の2%以下であり、今後急激に増加することが予想されます。

ビットコインのATM対応率は99.99%であり、それに対してビットコインキャッシュの対応率は10%以下とまだまだ対応していないことがわかります。

今後の対応率増加に伴い、需要が高まれば価格上昇につながります。

ビットコインよりトランザクション処理速度が速いため、決済には向いており、時価総額ランキングでも4位に入る人気通貨であるため、決済手段として世界的にビットコインキャッシュが使用されることも予想されます。

決済を目的として作られているため、今後もBtoCでの決済として拡大し、日本でも多く導入される可能性があります。